積算初心者が最初に知っておきたい工事の3分類【建築・電気設備・機械設備】
積算を始めたばかりの頃、図面や内訳書を開くと聞き慣れない用語が次々と登場します。
VE管、ダクト、FCU、分電盤、キュービクル、保温——。
「こんなにたくさん覚えるのか……」と不安になる方も多いですが、一度に全部を覚える必要はまったくありません。
まず知っておくべきことは、工事が大きく3つに分類されるということだけです。この3分類を頭に入れておくと、知らない用語が出てきたときでも「あ、これは電気設備の配管の話か」と落ち着いて整理できるようになります。
この記事のポイント
積算で扱う工事は「建築工事」「電気設備工事」「機械設備工事」の3つに大きく分かれます。用語を全部覚えるより、まずどの分類に属するかがわかれば十分です。
工事は3つに分かれている
公共建築工事の内訳書を見ると、工事はおおむね次の3つに整理されています。それぞれの中にどんな工種が入るかも、ざっくり確認しておきましょう。
├─ 躯体(鉄筋・コンクリート・鉄骨など)
├─ 仕上げ(防水・タイル・左官・建具・塗装など)
└─ 撤去・外壁改修・構内舗装など
設備工事でも、配管や電線管を通すための「はつり工事」や「補修工事」が建築工事として計上されることがあります。
├─ 配線(絶縁電線・ケーブルなど)
├─ 受変電
├─ 照明・動力
├─ 通信(構内交換・監視カメラなど)
└─ 防災(火災報知など)
VE管やPF管は「配管」、CVケーブルは「配線」、キュービクルは「受変電」、ダウンライトは「照明」にあたります。
├─ 保温
├─ ダクト
├─ 空調・換気
├─ 衛生(給排水・衛生器具)
└─ 消火
ロックウールは「保温」、スパイラルダクトは「ダクト」、エアコンやFCUは「空調」、大便器・洗面器は「衛生」に分類されます。
「どの分類か」がわかるだけで十分
積算の初心者段階では、材料や機器の詳しい仕様を覚えることより、「これはどの工事区分に入るのか」がわかることの方がずっと大切です。
たとえば、
- 「VE管とは何か」を深く理解する前に、「VE管は電気設備工事の配管に入る」とわかること
- 「FCUの仕様を詳しく知る」前に、「FCUは機械設備工事の空調に入る」とわかること
この程度の理解で、内訳書の構成がぐっと読みやすくなります。知らない用語が出てきたときも、「あ、これは機械設備の配管の話か」と落ち着いて調べられるようになります。
まとめ
まず覚えることは1つだけ
積算で扱う工事は「建築工事」「電気設備工事」「機械設備工事」の3分類に整理されます。新しい用語が出てきたら「どの分類に入るか」を確認するだけで十分です。細かい知識はあとからついてきます。
図面や内訳書を見るとき、最初は個別の仕様より先に「この工事はどの区分か」を意識してみてください。それだけで、積算の全体像がずいぶん見えやすくなります。
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