積算に強い会社は何をしている?予定価格に近づけるための5つの取り組み【保存版】

積算に強い会社は何をしている?公共工事の落札率向上につながる5つの取り組み
こんな悩みはありませんか?
  • 積算精度を上げたいけど、何をすれば良いのかわからない
  • 同業他社はどんなことをして積算精度を高めているのだろうか
  • 積算ソフトは導入しているけど、思うように予定価格へ近づかない
  • 金入設計書は取得しているけど、活用方法がわからない
  • 積算ソフトを更新する時期だけど、このまま同じソフトで良いのか迷っている
この記事を読むメリット
  • 積算に強い会社が実際に行っていることがわかる
  • 積算精度を高めるための考え方がわかる
  • 公共工事の落札率向上につながるヒントが得られる
なぜこの記事を書けるのか

SEKISAN-PROは、さまざまな積算関係者とのつながりがあります。そのつながりの中で、これまで100~200社程度の積算事情や積算に関する悩みを見聞きする機会がありました。積算に強い会社もあれば、なかなか予定価格へ近づけず苦労している会社もあります。会社ごとに状況は異なりますが、積算に強い会社には共通して行っていることがあります。今回は、その中でも特に重要だと思うポイントを整理します。

※本記事は、一般的な利用傾向や実務上の認識をもとに整理した内容です。

① 自社に合った積算ソフトを選択しているか?または継続して情報を取っているか?

土木に強いソフトもあれば、営繕に強いソフトもあります。

ミスマッチが起こりやすいケース
  • 土木しか入札参加しないのに営繕向けソフトを利用している
  • 営繕工事が中心なのに土木向けソフトを利用している

また、積算ソフトメーカーも継続的に改良を行っています。以前より精度が向上する場合もあれば、積算基準改定への対応状況によって結果が変わる場合もあります。現在利用しているソフトが本当に自社の業務に合っているか、定期的に情報収集を行うことも大切です。

② 金入設計書を取得して研究しているか?

予定価格へ近づけるためには、金入設計書との比較が欠かせません。積算に強い会社ほど、金入設計書を取得し、自社の積算結果との違いを分析しています。

金入設計書との比較で分かること(例)
  • 予定価格が合わないのは積算ミスなのか
  • 積算ソフトの特性による差なのか
  • 共通費の計算条件が違うのか
  • 前払率の設定が違うのか
  • 管理事務所補正の設定が違うのか
  • 執務並行改修補正が影響しているのか
  • スクラップや処分費の設定が違うのか
  • 県独自歩掛(B1・E1・M1等)が原因でずれているのか

積算結果だけを見ても改善点は分かりません。金入設計書と比較することで初めて、自社の積算精度向上につながるヒントが見えてきます。

③ 自社が利用している積算ソフトの強み・弱みを把握しているか?

どんなに高精度な積算ソフトにも、強みと弱みがあります。

よく見られる傾向(例)
  • 複合単価は当たりやすい
  • 市場単価系はずれやすい(特に補正市場単価・市場単価加工は、積算ソフトによって精度にかなりばらつきがあることをSEKISAN-PROでは確認しています)
  • 単価積算は正確だが共通費がずれやすい
  • 小規模施工補正が苦手
  • 足場や養生など仮設関係がずれやすい

SEKISAN-PROでおすすめしているのは、「どの単価がずれやすいのか」「工種が原因なのか、それとも積算基準が原因なのか」を把握していくことです。

積算に強い会社は、金入設計書を取得して、どの単価がずれたのか・どの積算基準で差が出たのか・共通費が原因なのか・単価が原因なのかといった内容をExcel等で管理し、次回以降の積算に活かしています。

RIBC2で利用される単価と積算基準のカテゴリは、主なものだけでも11種類あります。「このソフトは当たる・当たらない」ではなく、「どの単価が当たりやすく、どの単価がずれやすいのか」を把握することが重要です。

これを継続していくことで、積算を繰り返すたびに精度が向上し、自社の積算ノウハウとして蓄積されていきます。

④ 積算情報を取得する情報源を持っているか?定期的に確認しているか?

大きな積算基準改定は頻繁に行われるものではありません。しかし、発注者ごとの運用や地域独自のルールが変更されることがあります。

変更が起こりやすい内容(例)
  • 地域だけに適用される補正の追加や変更
  • 数値の丸め方の変更
  • 予定価格の算定方法の変更
  • 積算基準の運用方法の変更
  • 市場単価や刊行物単価の取り扱い変更

積算に強い会社ほど継続的に情報収集を行っています。たとえば、発注者のホームページを定期的に確認する・積算ソフトメーカーのセミナーへ参加する・経済調査会などの積算セミナーへ参加するといった取り組みです。

土木工事に比べると、営繕工事のセミナーは決して多くありません。開催された際には積極的に参加することも、重要なスキルアップの機会になります。

⑤ 積算ソフトメーカーの営業担当や販売代理店を味方につけているか?

以前は積算ソフトメーカーによる訪問サポートが無料で行われることもありました。現在は有料サービスが増えていますが、それでも営業担当との関係を持っていると、最新の積算情報・積算基準改定情報・セミナー情報・ソフト更新情報などを教えてもらえる場合があります。

ここでいう営業担当とは、操作方法を教えてくれるサポートセンターとは少し異なります。営業担当は、その会社のために新しい積算情報や注意事項を持ってきてくれることがあります。

また、販売代理店によっては積算実務に詳しい担当者が在籍していることもあります。メーカーは定期訪問が難しい場合もありますが、代理店が地域密着型で積算実務に詳しい場合、地域特有の情報・発注者の動向・入札に関するノウハウを持っている場合もあります。

そのような担当者を味方につけることができれば、長期的には積算精度や受注力に差が出ることもあると思います。

まとめ

積算に強い会社は、特別な裏技を使っているわけではありません。

積算に強い会社が共通して行っていること
  1. 自社に合った積算ソフトを選ぶ
  2. 金入設計書を分析する
  3. ソフトの強み・弱みを理解する
  4. 情報収集を継続する
  5. 相談できる相手を持つ

積算精度を高めることは、公共工事の落札率向上につながります。まずは自社がどこまで実践できているか確認し、一つずつ改善していくことが大切です。

公共営繕積算について相談したい方へ
  • 積算精度がなかなか上がらない
  • 金入設計書の分析方法が分からない
  • 自社に合った積算ソフトを知りたい
  • 営繕積算を始めたい
  • 積算基準改定への対応を確認したい

このようなお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
SEKISAN-PROでは、公共営繕積算や積算ソフトに関するご相談を受け付けています。

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