【福島県】令和8年積算基準改定|見るべき資料と積算ソフト設定の変更点
第一章 令和8年改定で大きく変わる2つの基準書
公共建築工事の積算基準は複数の基準書で構成されています。令和8年改定で実務への影響が直接的なのは次の2つです。
- 公共建築工事標準単価積算基準
- 公共建築工事共通費積算基準
標準単価積算基準は歩掛・単価の計算方法に、共通費積算基準は共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の算定式に関わります。それぞれの改定内容を確認します。
公共建築工事標準単価積算基準
建築・電気設備・機械設備工事の単価積算に使う基準書です。歩掛りや単位施工単価、市場単価の取扱いが記載されています。
- 「その他の率」が廃止され、「専門工事業者等の諸経費の率」に変わる
- 一部工種が市場単価から単位施工単価(歩掛り積み上げ方式)に移行する
<対象工種の例>鉄筋工事・型枠工事・絶縁ケーブル配線工事 等
「その他の率」は専門工事業者に支払う諸経費を計上するための係数でした。今改定で名称と位置づけが整理され、「専門工事業者等の諸経費の率」として扱われます。
また、これまで市場単価で積算していた一部工種が、歩掛りを用いた積み上げ方式(単位施工単価)に切り替わります。対象工種の詳細は基準書本体で確認してください。
公共建築工事共通費積算基準
共通仮設費・現場管理費・一般管理費等(いわゆる共通費)の計算方法を定めた基準書です。
- 一般管理費等率の算定式が建築・電気設備・機械設備で一本化される
- 複数工事種別を一括発注する場合の算定方法が変わる
これまで建築・電気設備・機械設備それぞれで異なっていた一般管理費等率の算定式が、工事種別を問わず共通の式に統一されます。
また、複合工事など複数工種を一括発注する場合は、共通費の計算ロジック自体が変わります。共通費の検算や積算ソフトの設定を確認する際は、この基準書を参照してください。
第二章 積算ソフトの設定は変わるのか
使用している積算ソフトが令和8年改定に対応済みであれば、積算担当者が複雑な設定変更を行う必要はありません。新基準対応のデータを適用し、令和8年基準へ切り替えるだけです。
ただし、ソフト側の対応状況や切り替え手順はソフトによって異なります。以下の点を事前に確認しておくと安心です。
- 令和8年改定への対応が完了しているか
- 対応済みでない場合、アップデートの提供予定日はいつか
- 新基準への切り替え手順はどのように行うか
確認先は、使用しているソフトの営業担当者またはサポートデスクです。メーカーのお知らせページにアップデート情報が掲載されている場合もあります。
第三章 福島県での適用時期
福島県では国の基準改定から約半年遅れで適用されるのが通例です。令和8年改定については、2026年10月15日以降に起工する工事から適用される見込みです。福島県からの正式通知も合わせて確認してください。
積算ソフトの切り替えも、この適用時期に合わせて行うことになります。事前にソフトの対応状況を確認し、準備を整えておきましょう。
まとめ
- 令和8年改定で大きく変わるのは「標準単価積算基準」と「共通費積算基準」の2つ
- 標準単価:「その他の率」廃止・一部工種が市場単価から単位施工単価へ移行
- 共通費:一般管理費等率が工事種別を問わず一本化、複合発注の算定方法も変更
- 積算ソフトが対応済みであれば、新基準への切り替えのみで対応可能
- 福島県での適用は2026年10月15日以降の見込み(正式通知を要確認)
なにが変更になるの?
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