いわき地区の落札率を分析|福島県発注工事の入札結果から見えた傾向【令和8年6月・7月】
今回は福島県が公表している「県発注工事の入札結果集計表」の令和8年6月分・7月分をもとに、いわき地区の落札率を様々な角度から分析してみました。
目次
- いわき地区の基本データ(6月・7月比較)
- 県平均との比較で見えてきたこと
- 県内8地区で比較すると?
- 契約金額のシェア推移
1. いわき地区の基本データ(6月・7月比較)
まずはいわき地区の契約金額と平均落札率の推移です。
| 区分 | 令和8年6月 | 令和8年7月 |
|---|---|---|
| 契約金額合計 | 約12.5億円(1,246,282,070円) | 約28.8億円(2,883,818,300円) |
| 平均落札率 | 93.19% | 93.73% |
契約金額は6月から7月にかけて約2.3倍に増加し、平均落札率も93.19%→93.73%と+0.54ポイント上昇しています。
2. 県平均との比較で見えてきたこと
| 区分 | 令和8年6月 | 令和8年7月 |
|---|---|---|
| いわき地区 | 93.19% | 93.73% |
| 県平均 | 94.31% | 93.27% |
| 差(いわき−県平均) | △1.12pt | +0.46pt |
ポイント:県全体の平均落札率は6月94.31%→7月93.27%へ低下しています。落札率だけで競争状況を断定することはできませんが、価格面では県全体として低い落札率での契約が増えた月だったと見ることもできます。一方でいわき地区は93.19%→93.73%へ逆に上昇しています。その結果、いわき地区は6月時点で県平均を下回っていたのに対し、7月には県平均を上回る位置に入れ替わりました。
3. 県内8地区で比較すると?
県内8地区すべての金額・落札率を突き合わせると、いわき地区の立ち位置がより明確になります。
| 地区 | 6月落札率 | 7月落札率 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 県中 | 93.67% | 92.18% | △1.49 |
| 県南 | 92.15% | 92.62% | +0.47 |
| 会津若松 | 95.22% | 92.61% | △2.61 |
| 県北 | 92.80% | 92.70% | △0.10 |
| 喜多方 | 93.60% | 93.19% | △0.41 |
| いわき | 93.19% | 93.73% | +0.54 |
| 相双 | 96.96% | 94.72% | △2.24 |
| 南会津 | 96.58% | 96.54% | △0.04 |
| 県計 | 94.31% | 93.27% | △1.04 |
8地区のうち7地区は落札率が横ばい〜低下している中、上昇したのは県南(+0.47)といわき(+0.54)の2地区のみでした。落札率が低い順に並べると、いわきは6月時点で県南・県北に次ぐ3番目に低い(競争が激しい)地区でしたが、7月には県中・会津若松・県南・県北・喜多方に次ぐ6番目まで順位を下げています。県全体の落札率が低下傾向にある中、いわき地区は県南とともに上昇へ転じた数少ない地区となりました。
4. 契約金額のシェア推移
| 区分 | 令和8年6月 | 令和8年7月 |
|---|---|---|
| いわき地区の契約金額 | 約12.5億円 | 約28.8億円 |
| 県計に占める割合 | 約14.1% | 約14.3% |
金額シェアは14%台でほぼ横ばいですが、7月は県全体の発注量自体が6月の約2.3倍(88.4億円→201.9億円)に増えており、いわき地区もその流れに乗って発注量が増加した月だったことが分かります。
まとめ
いわき地区の落札率は、令和8年6月93.19%→7月93.73%へ上昇し、県平均が低下する中で逆行する動きを見せました。6月は県平均を下回る競争の激しい水準でしたが、7月は県平均を上回る水準に転じています。8地区中で上昇したのはいわきと県南のみという点も、いわき地区の特徴として押さえておきたいところです。今後も月次データを追いながら、地区ごとの傾向をチェックしていきましょう!

