積算担当者が突然辞めたら、その会社は困ると思う。

最近はAIに積算を教えています。
金抜設計書や特記仕様書、
図面を読ませて積算ミスを防ぐ仕組みを開発中。
成功も失敗も含めてリアルな開発記録を書いています。
最近、NotebookLMを触っています。(google notebook)
最初は正直、
「またAIか」
くらいに思っていました。
ChatGPTもあるし。
Copilotもあるし。
Geminiもあるし。
もうAIはお腹いっぱいです。
でもNotebookLMは少し違いました。
なぜか。
自分でAIの教科書を作れるから。
ここでふと思ったんです。
積算担当者って、
会社の中でめちゃくちゃ重要なことを知っているのに、
その知識がほとんど残っていなくないか?
例えば会社に一人、
積算歴20年のベテランがいるとします。
何を聞いても答えてくれる。
「前払率25%だと補正係数いくつでしたっけ?」
「ああ、それなら1.03だよ。」
「このRIBCコード前にも出ました?」
「ああ、それ撤去再設置だから注意ね。」
「この処分費って率対象外ですか?」
「ああ、その案件は対象外だったはず。」
すごい。
人間Googleです。
でもある日、
その人が退職したらどうなるでしょう。
終わります。
いや、本当に。
フォルダを探す。
昔の積算データを探す。
社内サーバーを探す。
共有フォルダを探す。
見つからない。
なぜなら、
知識のほとんどが本人の頭の中にあるから。
積算って、
知らないことよりも、
「知っていたのに思い出せない」
ことの方が圧倒的に多い気がします。
そこで思いました。
そのベテランの頭の中、
NotebookLMに移植できないか?
と。
やってみました。
積算基準を入れる。
共通費積算基準を入れる。
社内マニュアルを入れる。
過去の積算資料を入れる。
質疑回答を入れる。
検討メモを入れる。
気付いたら結構な量になっていました。
そして質問してみる。
「週休2日補正について教えて」
答える。
「処分費の考え方は?」
答える。
「前払率と一般管理費補正係数の関係は?」
答える。
おお。
普通に答える。
しかも、
どこから持ってきたのかも教えてくれる。
ここが面白かった。
普通のAIだと、
時々かなり自信満々に嘘を言います。
積算担当者なら分かると思います。
「それ絶対違うだろ。」
みたいな回答。
あります。
でもNotebookLMは、
自分が登録した資料の中から回答する。
だから少なくとも、
会社のルールについては会社の資料から答える。
これはかなり大きい。
そして使っていて思ったのは、
これ、
新人教育にめちゃくちゃ向いている。
新人って、
最初何が分からないかも分からないんです。
共通費。
歩掛。
市場単価。
補正市場単価。
RIBCコード。
知らない単語が多すぎる。
でもベテランも忙しい。
何回も聞きづらい。
その結果、
分からないまま進む。
これが一番危ない。
NotebookLMだと、
夜中でも聞けます。
朝4時でも聞けます。
何回でも聞けます。
しかも機嫌が悪くなりません。
これ重要です。
人間の場合、
同じ質問を5回すると、
ちょっと空気が変わります。
NotebookLMは100回聞いても平気です。
「前払率とは?」
「共通費とは?」
「RIBCコードとは?」
ずっと答えてくれます。
使っていて思ったのは、
NotebookLMはAIというより、
辞めないベテラン社員
に近い。
知識を持っている。
質問すると答える。
何回聞いても怒らない。
退職しない。
異動しない。
結構すごいです。
これからの積算って、
知識を持っている人が強いんじゃなくて、
知識を蓄積できる会社が強くなる。
そんな時代なのかもしれません。
少なくとも私は、
「NotebookLMって何?」
と思っていた数日前より、
かなり評価が変わりました。
正直、
思ったより使えます。
いや、
かなり使えます。

