【積算初心者シリーズ④】共通費とは?工事価格が決まる仕組みを解説
積算担当者の皆様、お疲れ様です!
前回は共通費の全体像を解説しました。今回は共通費を構成する共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の3つを、それぞれ「何のお金か」という視点でわかりやすく解説します。
こんな方にぴったりの記事です
- 共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の違いがわからない
- それぞれ何のためのお金か知りたい
- 積算ソフトでどう計算されるか知りたい
この記事の結論
- 共通仮設費=現場を整えるためのお金(仮囲い・仮設電力・警備費など)
- 現場管理費=現場を動かすためのお金(施工管理者の人件費・安全費など)
- 一般管理費等=会社を維持するためのお金(本社経費・利益)
- 3つとも積算ソフトが自動計算する
共通費の3つの構成
① 共通仮設費 ― 現場を整えるためのお金
工事現場を運営するために必要な仮設費用です。工事が終われば不要になるものがほとんどですが、工事期間中は必ず必要になります。
- 現場事務所・仮設トイレ・材料置き場
- 仮囲い・仮設道路・仮設電力
- 工事看板・保安照明・安全設備
- 警備費(交通誘導員)・クレーン など
② 現場管理費 ― 現場を動かすためのお金
工事を円滑に進めるための管理コストです。材料や機械ではなく「人の管理」にかかる費用がメインです。
- 現場代理人・施工管理者の人件費
- 労務管理費・安全費
- 地域社会対応費(近隣挨拶・苦情対応など) など
③ 一般管理費等 ― 会社を維持するためのお金
現場ではなく、会社(本店・支店)の運営にかかる間接経費と付加利益です。工事を受注した会社が事業を継続するために必要なコストです。
- 本社の家賃・人件費・通信費
- 営業活動にかかる経費
- 付加利益(会社の利益) など
3つとも積算ソフトが自動計算する
共通費の3つは、すべて積算ソフトが自動で計算します。積算担当者がやることは、以下の情報を正しく入力することです。(※詳しい設定項目は積算ソフトによって異なります)
- 適用単価地区・単価適用日
- 工期(か月数)
- 前払率・契約保証方法
- 共通仮設費区分・主たる工事区分
- 週休2日補正 など
工事情報を正しく入力する
↓
積算ソフトが共通費を自動計算
↓
共通仮設費・現場管理費・一般管理費等が算出される
統括情報表の入力内容(工期・工事規模・工種区分など)が変わると、共通費の金額も変わります。入力ミスが工事価格全体のずれにつながるため、設計書と照らし合わせて必ず確認しましょう。
工事価格ができるまでの流れ(おさらい)
直接工事費
↓ +共通仮設費
純工事費
↓ +現場管理費
工事原価
↓ +一般管理費等
工事費 → +消費税等相当額 → 工事価格
この記事のまとめ
- 共通仮設費は「現場を整えるためのお金」(仮囲い・警備費・クレーンなど)
- 現場管理費は「現場を動かすためのお金」(施工管理者の人件費・安全費など)
- 一般管理費等は「会社を維持するためのお金」(本社経費・付加利益)
- 3つとも積算ソフトが自動計算。工事情報の正確な入力が大切
共通費の3つの「何のお金か」が頭に入ると、設計書の工事費内訳書がぐっと読みやすくなります。ぜひ実際の設計書と見比べながら確認してみてください!

