郡山市の電気設備工事入札|最低制限価格は92%台が鉄板【落札率データ公開】

郡山市の電気設備工事入札|最低制限価格は92%台が鉄板【落札率データ公開】

郡山市の電気設備工事入札|最低制限価格は92%台が鉄板【落札率データ公開】

郡山市の電気設備工事の最低制限価格は、実態としてほぼ92%になります。これは算定式の構造上、必然的にそうなるためです。ただし郡山市は「一定範囲での調整」を加えると公表しており、92%ぴったりかどうかは開札まで誰にもわかりません。2026年5〜6月の落札データ14件からその実態を考察します。

なぜ電気設備工事の最低制限価格は92%になるのか

郡山市の最低制限価格の算定式は次のとおりです。

直接工事費× 0.97
共通仮設費× 0.90
現場管理費× 0.90
一般管理費× 0.68

設定範囲:予定価格の概ね 82〜92%(算定額がこの範囲を上回った場合は上限値の92%を最低制限価格とする)
調整:「一定範囲での調整」を加えた上で決定。調整範囲は非公表。最低制限価格は契約締結後に公表

ポイントは設定範囲の上限92%です。電気設備工事の場合、直接工事費の比率が高く、算定式を当てはめると合計額が予定価格の92%を超えることがほとんどです。この場合、設定範囲の上限である92%が自動的に最低制限価格になります。

つまり算定式の計算結果がいくら高くなっても、電気設備工事では92%が事実上の上限として機能しています。これが「電気設備工事の最低制限価格は92%になる」理由です。

SEKISAN-PRO 考察

ただし郡山市は算定後に「一定範囲での調整」を加えると明記しています。調整の内容は非公表であるため、92%ぴったりではない可能性があります。調整によって92%を若干上回る場合もあり得ます(92%を超える落札率が実際に存在することからも、最低制限価格が92%を超えているケースがあることは公表データから確認できます)。問題は、その調整がどの方向に・どの程度行われているかが一切わからない点です。

福島県 最低制限価格等の算定式(PDF)

2026年5〜6月 開札結果データ(電気設備工事 14件)

落札データを予定価格の低い順に並べました。落札率は「契約金額÷予定価格×100」で算出しています。

工事種別 予定価格(税抜) 落札率
エアコン設置工事5,357,000円93.142%
車庫詰所建設電気設備工事5,390,000円97.878%
公園灯更新工事10,439,000円92.034%
公園緑地照明器具LED化工事37,895,000円92.116%
公園緑地照明器具LED化工事40,568,000円92.150%
屋内運動場電気設備工事45,353,000円93.282%
公園緑地照明器具LED化工事46,574,000円94.001%
公園緑地照明器具LED化工事46,750,000円93.136%
公園緑道照明器具LED化工事47,058,000円92.130%
校舎電気設備工事62,502,000円92.239%
空調改修電気設備工事71,907,000円92.345%
校舎電気設備工事74,602,000円93.910%
校舎電気設備工事88,033,000円92.153%
校舎電気設備工事149,270,000円92.100%

※工事名・落札業者名は省略しています。出典:郡山市公表の入札結果(2026年5〜6月開札分)

データから読み取れること

14件すべての落札率が92%以上でした。92%を下回った案件はゼロです。

参加業者は「最低制限価格は92%前後にある」と判断し、失格にならない範囲でできるだけ低い金額を入れています。92%台前半に多くの案件が集中しているのは、そうした入札行動の結果です。

一方で93%台・94%台の案件も存在しており、最低制限価格が92%を超えているケースがあることも確認できます。これは「一定範囲での調整」によって最低制限価格が92%より上に設定された案件で、それを下回らないよう入れた結果と考えられます。

データのまとめ

  • 14件すべての落札率が92%以上。92%を割った案件はゼロ
  • 算定式の構造上、電気設備工事では92%が最低制限価格の基準になりやすい
  • 「一定範囲での調整」により、92%を上回る最低制限価格が設定されることもある
  • 調整の方向・幅は非公表のため、開札まで正確な最低制限価格は誰にもわからない

SEKISAN-PROの考察|入札戦略としての92.1%

以上のデータと仕組みを踏まえた上で、SEKISAN-PROとしての考察をお伝えします。

92.1%
SEKISAN-PRO が考える現実的な最適ライン

電気設備工事の最低制限価格は、算定式の構造上ほぼ92%に着地します。しかし「一定範囲での調整」が加わるため、92.0%ぴったりを狙うのはリスクがあります。調整によって最低制限価格が92%をわずかに上回って設定されていた場合、92.0%での入札は失格になります。

今回の14件のデータで92%を割った案件はゼロ。このことは「調整後も92%以上に着地している」という傾向を示しています。であれば、92.1%前後を狙うことで失格リスクをほぼゼロにしながら、競合より低い金額で入れることができます。予定価格の見極め精度を高めつつ、92.1%前後を意識した積算を行うことが、郡山市の電気設備工事における合理的な戦略です。

まとめ

郡山市の電気設備工事は、算定式の構造上ほぼ92%が最低制限価格になります。「一定範囲での調整」の内容は非公表ですが、実際の落札データでは92%を下回った案件が一件もありません。

攻めるなら92.1%前後。これがデータと算定式の両面から裏付けられた、郡山市・電気設備工事の入札戦略の定石です。

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