会津若松市の金入設計書取得方法|予定価格公表でも取得すべき理由

会津若松市の金入設計書取得方法|予定価格公表でも取得すべき理由と情報開示請求の手順
金入設計書シリーズ|会津若松市

会津若松市は予定価格を入札前に公表している自治体です。そのため「答えがわかっているなら金入設計書は不要では?」と思われがちです。しかし、これは大きな誤解です。予定価格がわかっていても、積算の精度・根拠・社内データの蓄積という観点から、金入設計書を取得する価値は十分あります。この記事では、会津若松市の金入設計書取得手順と、予定価格公表下でも取得すべき理由を解説します。

SEKISAN-PRO編集部

こんな担当者に読んでほしい記事です

  • 会津若松市の工事を受注・入札しているが、金入設計書を取得したことがない
  • 予定価格が公表されているから積算の根拠確認は不要と思っている
  • 自社の積算データを蓄積して落札精度を上げたい

1会津若松市の予定価格公表制度とは

会津若松市では、公共工事の入札において予定価格を事前に公表しています。入札公告の段階で予定価格が示されるため、受注者は「いくらが発注者の想定額か」を知った状態で入札に臨みます。

会津若松市の入札の特徴

予定価格が事前公表されているため、入札参加者全員が同じ「答え」を知っています。その結果、落札者の決定は積算精度よりもくじ引きや最低制限価格との駆け引きに左右される側面があります。

しかしだからこそ、金入設計書を取得して積算精度を磨いている会社と、そうでない会社の差が別のところで出てきます。

2予定価格が公表されていても金入設計書を取得すべき理由

「答えがわかっているから勉強しなくていい」とはならないのと同じです。金入設計書を取得することには、予定価格とは別の価値があります。

理由 1
積算の根拠・内訳を確認できる

予定価格の「総額」はわかっても、その内訳(歩掛・単価・仮設費の計上方法)はわかりません。金入設計書を見ることで、発注者がどのような積算ロジックで予定価格を算出したかが読み取れます。

理由 2
仮設費・産廃処分費などの計上方法を確認できる

仮設費や産廃処分費は積算ソフトによって精度にばらつきがある項目です。発注者の計上方法を金入設計書で確認することで、自社の積算を検証できます。

理由 3
社内の積算データベースとして蓄積できる

会津若松市で蓄積した金入設計書は、今後の類似工事の積算精度向上に使えます。RIBCコードで検索できる状態に整備しておくと、次回以降の積算で即座に参照できます。

理由 4
「まじめな会社」が取得している=競合分析になる

予定価格公表下でも金入り設計書を取得して積算精度を磨いている会社は、長期的に落札率が高くなります。

ポイント

予定価格公表は「答えがわかる」ことではなく「総額がわかる」だけです。その内訳・根拠・積算ロジックを理解するためには、金入り設計書の取得が唯一の手段です。

3金入設計書の取得手順

会津若松市では情報公開請求により金入設計書を取得できます。請求後に担当課から連絡があり、閲覧・写しの交付という流れになります。

項目内容
費用閲覧は無料。写しの交付は実費(コピー代)
請求方法所定の請求書による申請(郵送可)
決定期間請求日から15日以内に開示可否を決定・通知
窓口会津若松市役所総務部総務課(追手町第二庁舎2階)
電話0242-39-1211
郵送請求可能(電話申請は不可)
STEP 1 請求書を準備する
公文書開示請求書を会津若松市HPからダウンロードして記入します。請求する設計書の工事名・年度を明記してください。
STEP 2 総務課に請求書を提出する(窓口または郵送)
会津若松市役所追手町第二庁舎2階の総務課へ持参、または郵送で提出します。電話申請は認められていません。
STEP 3 15日以内に開示決定の通知が届く
請求日から15日以内に開示可否の決定通知が来ます。対象文書の分量が多い場合は期間が延長されることがあります。
STEP 4 担当課へ来庁して閲覧・写しの交付を受ける
開示決定通知後、担当課へ来庁して閲覧または写しの交付を受けます。写しの郵送も可能です。
注意

郡山市のような「当日データコピー」には対応していません。請求から取得まで最低でも2〜3週間かかるため、入札準備の早い段階で請求することが重要です。

4取得後の活用方法

取得した金入設計書は、以下の方法で積算精度の向上に活用できます。

発注者の積算ロジックを読み解く
歩掛・補正の適用方法・仮設費の計上方法を確認し、自社の積算と比較する
RIBCコードで社内データベース化
PDFにOCR処理を施してRIBCコードで検索できる状態にしておくと、次回以降の積算で即座に参照できる
仮設費・産廃費の検算に使う
積算ソフトの仮設費・産廃処分費の計上額を過去の金入設計書と照合して妥当性を確認する
補市・市加の照合に使う
材工共で歩掛分解できない補市・市加は、金入設計書との照合が唯一の検証手段になる

まとめ

01

会津若松市は予定価格を事前公表しているが、それは「総額がわかる」だけであり、積算の内訳・根拠は金入設計書でしか確認できない

02

補市・市加・仮設費など積算ソフトで精度差が出やすい項目は、金入設計書との照合が精度向上の近道になる

03

取得には情報公開請求が必要で、決定まで15日かかる。入札準備の早い段階で請求しておくことが重要

04

まじめに金入設計書を取得・分析している会社が、長期的に競合との差をつける。予定価格公表下でこそ積算の質が問われる

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