会津の公共営繕積算|市場単価は新潟・仙台どちらを使う?発注者への質疑が必須な理由
公共工事の積算は、発注者が公開する単価や物価本に基づいて行われます。
しかし、工事に必要なすべての資材単価が掲載されているわけではありません。
「単価のない項目」に直面したとき、積算担当者は近隣の主要都市の市場単価を参考にします。
会津地区の公共建築工事では、新潟地区または仙台地区の市場単価を適用するよう定められています。
しかし、どちらを使うべきかで、積算担当者は大きく悩むことになります。
この記事の結論
① 会津の工事において「仙台単価」の採用が増加している
② どちらの単価が適用されるかは発注者への質疑でしか確認できない
→ 入札前の質疑は必須
会津地区で使う市場単価は「新潟」か「仙台」か
会津地区の公共建築工事において、福島県に単価がない場合は
慣例として以下のどちらかの市場単価を適用することになっています。
✅ 新潟地区の市場単価
✅ 仙台地区の市場単価
2025年10月現在、会津エリアの設計書では約8割が「仙台単価」で積算されており、
「新潟単価」適用の設計書は減少傾向にあります。
最大の論点|「新潟」と「仙台」どちらを選ぶべきか?
「新潟か仙台の単価を使えばいいのか。では、どちらが正解なんだ?」
これが積算担当者を最も悩ませる問題です。
材料によっては新潟と仙台で単価が大きく異なるケースも少なくありません。
誤った地区の単価を採用してしまうと、最終的な積算金額に大きな差が生まれ、
失注に直結しかねません。
こんな判断は大変危険です
「少しでも安い方の単価で積算しておこう…」
「なんとなく、地理的に近い新潟にしておこう…」
根拠のない推測で単価を決めることは、プロの積算担当者として避けるべき行為です。
最終決定権は「発注者」にある
会津地区の積算において、「新潟」と「仙台」のどちらの市場単価を適用するかは、
すべて発注者が決定します。
本来のルール上、工事地区の最寄りの都市の単価を採用するため
会津地方は「新潟単価」が原則です。
しかし実情は、同じ会津地方でも工事によって「新潟単価」「仙台単価」が混在しています。
発注者によっては工事の種類・内容によって
「この案件は新潟単価で」「今回は仙台単価で」と明確に使い分けているケースもあります。
しかし、どちらの単価を採用するかは特記仕様書に記載のない場合がほとんどです。
質疑応答で明らかにする必要があります。
まとめ|「しまった!」を防ぐために質疑を惜しまない
積算担当者の仕事は正確な積算を行うことであり、「単価を推測すること」ではありません。
会津地方の公共建築工事では、必ず入札前に発注者へ確認(質疑)を行ってください。
✅ 会津地区積算チェックリスト
福島県に単価がない項目が含まれているか確認する
特記仕様書に適用単価地区の記載があるか確認する
記載がない場合は入札前に発注者へ質疑を行う
質疑の回答を根拠として積算を進める
「ここさえ間違えなければ…」その痛恨の後悔を防ぐために、
勇気を持って確認するその一手間を惜しまないこと。
それこそがプロの積算担当者として最も大切な責務であり、
自社を不要なリスクから守る最善の策です。

