福島県営繕積算のRIBCコード備考欄「A・B・C」の意味と積算上の注意点
福島県の金抜設計書の大きな特徴のひとつが、備考欄に記載されたRIBCコードです。
他県の設計書では備考欄にRIBCコードが記載されていないことがほとんどで、
福島県ならではの特徴といえます。
そのRIBCコードの中に登場する「A」「B」「C」というアルファベット。
一見すると意味がわかりにくいですが、積算上の処理方法が大きく変わる重要なサインです。
特に「B」が登場した場合は細心の注意が必要です。
この記事の結論
A=新設(設置のみ)
B=撤去再設置(取外し再取付)→ 要注意!
C=撤去のみ
RIBCコードの基本構造を読み解く
まず、実際のRIBCコードを例に分解してみましょう。
E0-532469 250520A+月
このコードはいくつかの情報ブロックに分かれています。
積算担当者が特に注目すべきは、日付以降の後半部分です。
「250520」という日付の後に続くアルファベット(A・B・C)が、
その項目の工事種別を示しています。
このアルファベットによって、積算の処理方法がまったく異なります。
「A」が示す意味|新設(設置のみ)
「A」は新設工事を表します。既存のものを撤去せず、新しく設置するだけの工事です。
基本的には積算ソフトの自動計算に従って積算すればよく、
3つのアルファベットの中では最もシンプルな処理です。
新設歩掛がそのまま計上されているかを確認しましょう。
「B」が示す意味|撤去再設置(要注意)
「B」は撤去再設置・取外し再取付を表します。
古いものを一度撤去し、再度設置する工事です。
単なる設置工事ではないため、積算上の処理に特別な注意が必要です。
「B」の積算で確認すべきこと
積算においては、撤去の歩掛と新設の歩掛の両方が正しく計上されているかを確認する必要があります。
代価表の構成が「撤去」と「設置」で別々に項目設定されていない場合は、
手動で歩掛を合算して手打ち入力する必要があります。
撤去再設置の歩掛計算の詳しい解説は、下記の記事をご覧ください。
▶ 撤去再設置の積算はなぜズレる?歩掛の落とし穴と正しい計算方法
「C」が示す意味|撤去のみ
「C」は撤去のみの工事を表します。
新しいものを設置しない、既存機器の撤去だけで完結する工事です。
「C」で見落としがちなミス
「C」の場合、新設の材料費や設置の手間が誤って計上されていないかを厳しくチェックする必要があります。
もし誤って新設費用が含まれていれば、大幅な過大積算につながります。
撤去のみであることを意識して、不要な費用が混入していないか必ず確認しましょう。
まとめ|A・B・Cで積算の処理方法が変わる
RIBCコード備考欄のA・B・Cは、それぞれ異なる工事種別を示す重要なサインです。
特に「B(撤去再設置)」は積算ソフトが自動対応していないケースが多く、
歩掛の手動合算が必要になるため、最も注意が必要です。
✅ A・B・C 確認チェックリスト
「A」→ 新設歩掛が正しく計上されているか?
「B」→ 撤去歩掛+新設歩掛の両方が合算されているか?
「C」→ 新設費用が誤って含まれていないか?
設計書を確認する際は、備考欄のアルファベットを必ずチェックする習慣をつけることで、
積算ミスと過大・過少積算のリスクを大幅に減らすことができます。

