共通費とは?初心者向けに公共工事の積算をわかりやすく解説
SEKISAN-PRO|積算入門
共通費とは?
共通仮設費・現場管理費・一般管理費等をわかりやすく解説
工事費の中に「共通費」という費目があります。何のためのお金なのか、3つの種類に分けてシンプルに解説します。
こんな方向けの記事です
- 共通費という言葉の意味がわからない方
- 共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の違いがわからない方
- 工事費の内訳書を読んでいてよくわからない費目がある方
公共工事の設計書を見ると、「直接工事費」のほかに「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費等」という費目が並んでいます。これらをまとめて共通費といいます。
材料や作業員の費用(直接工事費)はイメージしやすいですが、共通費は「何のためのお金か」がわかりにくい費目です。この記事でシンプルに整理します。
工事費はこうやって積み上がる
公共工事の費用は、下から順に積み上がっていきます。
工事の基本
+
=純工事費
↑ここまでが「純工事費」
+
=工事原価
↑ここまでが「工事原価」
+
=
共通費とは「直接工事費以外の費用」のこと。共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の3つで構成されています。
共通費はなぜ必要なのか
たとえばある建物の照明を交換する工事を考えてみます。
材料費(照明器具)と取付の手間代だけで工事ができるかというと、実際にはそうではありません。
現場を囲うフェンス、作業員が使うトイレ、現場の安全を管理する人、会社の事務所の家賃——これらすべてのコストが工事には必要です。
「直接工事費には含まれないが、工事を成立させるために必要な費用」をまとめたのが共通費です。
3つの共通費の中身
🏗
共通仮設費 ― 現場を整えるためのお金
工事期間中だけ必要になる仮の設備にかかる費用です。工事が終われば撤去するものがほとんどです。
- 仮囲い・工事看板・保安照明
- 現場事務所・仮設トイレ・材料置き場
- 仮設電力・仮設給水
- 交通誘導員・揚重機械 など
👷
現場管理費 ― 現場を動かすためのお金
工事を安全・円滑に進めるための管理コストです。材料や機械ではなく「人の管理」にかかる費用が中心です。
- 現場代理人・施工管理者の人件費
- 安全管理・労務管理にかかる費用
- 保険料・租税公課 など
🏢
一般管理費等 ― 会社を維持するためのお金
現場ではなく、会社(本店・支店)の運営にかかる間接経費と、会社の利益(付加利益)です。
- 本社の家賃・役員報酬・本社スタッフの人件費
- 営業活動・広告にかかる経費
- 付加利益(会社の利益) など
この記事のまとめ
- 共通費とは、直接工事費以外の費用の総称(共通仮設費・現場管理費・一般管理費等の3つ)
- 共通仮設費は「現場を整えるためのお金」(仮囲い・仮設トイレ・交通誘導員など)
- 現場管理費は「現場を動かすためのお金」(施工管理者の人件費・安全管理費など)
- 一般管理費等は「会社を維持するためのお金」(本社経費・付加利益)
- 直接工事費に3つの共通費を積み上げると工事価格になる

