【福島県】公共営繕積算でAIによる設計書チェックを試してみた

最近、

金抜設計書をアップロードすると積算上の注意点を教えてくれるAIを作っていました。

最初の発想は単純です。


積算担当者って、

意外と同じミスを繰り返します。


知らないからじゃありません。

忘れるからです。


前にも見たRIBCコード。

前にも悩んだ歩掛。

前にも確認した補正。


でも数か月後には忘れている。

私もそうです。


だから、

過去に注意していたポイントを全部AIに覚えさせて、

設計書を見た瞬間に教えてくれたら便利じゃないか。

そんな発想からスタートしました。


最初は金抜設計書だけ読ませていました。

すると、

前払率。

契約保証補正。

住標。

執務並行。

Bコード。

撤去再設置。


それなりに拾ってくれる。

「おー、便利だな」

くらいでした。


でもその時、ふと思ったんです。


積算担当者って、

本当に金抜設計書だけ見てるか?


見てない。

絶対見てない。


実際には、

金抜設計書と、

特記仕様書と、

図面を行ったり来たりしている。


だったら全部読ませてみよう。


そう思って、

金抜設計書。

特記仕様書。

図面。

この3つを同時にAIへ投げることにしました。


すると。


様子がおかしくなりました。


AIが、

こちらが想定していなかった指摘を始めたんです。


「特記仕様書と設計書で工期が違います。」


え?


確認してみる。

本当に違う。


今まで気付いてなかった。


さらに、


「特記仕様書では別の積算基準が指定されています。」


確認する。

本当に書いてある。


しかも、

普通に見落としていました。


さらに、


「図面上ではこの機器がありますが、積算対象の数量確認が必要です。」


「この配管ルートは施工条件が厳しい可能性があります。」


「支給品の範囲を確認してください。」


とか言い始める。


ここでちょっと鳥肌が立ちました。


最初は、

AIに過去のミスを覚えさせるつもりだったんです。


でも実際は違った。


AIが、

自分でも気付いていない確認ポイントを探し始めた。


これが面白かった。


人間って、

見ようと思っている場所しか見ません。


RIBCコードを確認しようと思ったら、

RIBCコードしか見ていない。


共通費を確認しようと思ったら、

共通費しか見ていない。


でもAIは違います。


金抜設計書。

特記仕様書。

図面。


全部同時に見ています。


しかも疲れない。


100ページあっても疲れない。


文句も言わない。


そして、

見つけた違和感を全部報告してくる。


これ、

正直かなり使えると思いました。


もちろん最終判断は人間です。


AIが出した答えをそのまま信じるのは危険です。


でも、

積算前のチェックリストとして見ると、

異常なほど優秀です。


特に公共営繕積算って、

「計算ミス」より

「見落とし」

の方が怖いんです。


統括情報表。

RIBCコード。

特記仕様書。

図面。


どこか1か所でも見落とすと、

そのまま落札価格に影響します。


AI積算チェックシステムを作り始めた頃は、

ただの時短ツールを想像していました。


でも今は少し違います。


これは計算するAIじゃない。


見落としを防ぐAI。


そこに一番価値がある気がしています。


正直、

使ってみて思った感想は一つです。


「これ、自分より先に気付くな・・・」


でした。