【福島県】公共建築工事積算研究会参考歩掛り【参考】とは?何に使う?何が書かれている?
公共営繕積算|建築・電気設備・機械設備
「公共建築工事積算研究会参考歩掛り」とは?
標準単価積算基準に載っていない歩掛りが必要になったとき、参照する資料です。今回はこの参考歩掛りの位置づけと使いどころを整理します。
こんな方におすすめの記事です
- 「参考歩掛り」という名前を見聞きしたことはあるが、詳しく知らない方
- 市場単価にない工種の積算で、単価の根拠に悩んだことがある方
- 公共建築工事の積算実務にこれから関わる方
1参考歩掛りとは何か
国土交通省が公開している「公共建築工事積算研究会参考歩掛り(令和8年)」には、この資料の位置づけが次のように定義されています。
総則に定義された位置づけ
参考歩掛りは、「公共建築工事標準単価積算基準」に定める歩掛り等以外で、公共建築工事積算研究会が特に必要と認めた歩掛り等をまとめたものであり、市場単価にない類似の単価等を作成するための検討資料とされています。また、本参考歩掛りは公共建築工事積算研究会において保管するとされています。
つまり位置づけとしては、「標準単価積算基準」という積算のメインルールを補う、いわば予備の資料集ということです。標準単価積算基準にも市場単価にも該当する歩掛りが見当たらない場合に、この参考歩掛りを開く、という使われ方を想定した資料です。
2参考歩掛りは何に使う?
総則の「2 適用」には、参考歩掛りを適用できる場面が3パターン示されています。各歩掛りの表番号に付いている記号(【市】【設】【専】)が、どの場面に該当するかを示す目印になっています。
| 記号 | 適用できる場面 |
|---|---|
| 【市】 | 市場単価を補正して使用する場合 |
| 【設】 | 設計図書の特記事項により、参考歩掛りの細目工種が指定された場合 |
| 【専】 | 製造業者又は専門工事業者の見積価格等を参考にすることが困難な場合 |
適用時の注意
総則では、適用に際して個々の施工条件等を十分考慮する必要がある、とも明記されています。表番号の記号だけを見て機械的に当てはめるのではなく、対象工事の条件に合っているかどうかを確認したうえで使う資料、という位置づけです。
3協議会歩掛りとの違い
公共営繕積算では、参考歩掛りとよく似た資料として「営繕積算システム等開発利用協議会歩掛り」があります。両者の位置づけを整理すると、次のようになります。
| 資料 | 位置づけ |
|---|---|
| 公共建築工事標準単価積算基準 | 基本となる歩掛り |
| 営繕積算システム等開発利用協議会歩掛り | 標準歩掛りを補完する歩掛り |
| 公共建築工事積算研究会参考歩掛り | 市場単価の補正や見積りが困難な場合等に用いる参考資料 |
実務では、標準歩掛り → 協議会歩掛り → 参考歩掛り、の順で確認すると整理しやすいでしょう。
4参考歩掛りには何が書かれている?
令和8年版の目次によると、参考歩掛りは以下の4編で構成されています。
| 編 | 内容 |
|---|---|
| 第1編 総則 | 参考歩掛りの位置づけと適用の考え方 |
| 第2編 建築工事 | 仮設・土工・地業・鉄筋・コンクリート・型枠・鉄骨・既製コンクリート・防水・石・タイル・屋根及びとい・金属・左官・建具・塗装・内外装・排水・構内舗装・とりこわし |
| 第3編 電気設備工事 | 共通工事・電力設備工事・通信情報設備工事 |
| 第4編 機械設備工事 | 共通工事・空気調和設備工事・自動制御設備工事・給排水衛生設備工事 |
各節の中身は、細目工種ごとに「名称・摘要・単位・所要量」を並べた歩掛り表が中心です。たとえば建築工事編の土工の節であれば、バックホウの規格別の掘削歩掛りやダンプトラックの運搬日数表など、施工条件ごとに細かく分かれた表が並んでいます。建築・電気設備・機械設備の各工種を横断してカバーしている点が、この資料の特徴です。
まとめ
- 参考歩掛りは、標準単価積算基準にない歩掛りを補うための検討資料
- 適用できる場面は【市】【設】【専】の3パターンに整理されている
- 建築・電気設備・機械設備の各工事にわたり、細目工種ごとの歩掛り表が収録されている

