代価表とは?公共工事の積算担当者向けにわかりやすく解説
SEKISAN-PRO|積算入門
代価表とは?
公共工事の積算担当者向けにわかりやすく解説
積算基準だけではすべての工事費が決まるわけではありません。材料・労務・機械を積み上げて単価を算定する「代価表」の意味と使い方を解説します。
こんな方向けの記事です
- 「代価表」という言葉の意味がわからない方
- 積算基準の歩掛とどう違うのか知りたい方
公共工事では、標準的な工種は積算基準に定められた歩掛や単価を使用して積算します。
しかし実際の工事では、標準歩掛が適用できないケースや、掲載のない資材・機器を使用するケースがあります。そのような場合に、材料・労務・機械などを組み合わせて単価を算定し、その根拠をまとめたものが代価表です。
代価表とは
代価表とは、ある工事や作業の単価を算定するための根拠を整理した表のことです。材料・労務・機械などの数量と単価を積み上げ、その工事に必要な費用を算出します。
公共工事の積算では、標準的な工種は積算基準の歩掛をそのまま使用できます。しかし実際の工事は現場条件がそれぞれ異なり、積算基準だけでは対応できないケースがあります。そのような場合に、材料・労務・機械などを個別に積み上げて単価を算定した結果を整理したものが代価表です。
代価表は何のために使うのか
積算担当者にとって代価表は、単価の算定根拠を示すための資料です。
| ケース | 対応 |
|---|---|
| 標準歩掛に当てはまる工種 | 積算基準の歩掛をそのまま使用して積算する |
| 特殊な施工条件・標準に当てはまらない工事 | 材料・労務・機械を個別に積み上げ、代価表で単価を算定する |
| 物価本等に掲載のない材料・機器 | 専門業者の見積価格をもとに代価表で単価を設定する |
代価表のイメージ
代価表は、その場所・その工事によって、役所が実際にかかるであろう作業量を、さまざまな歩掛や機労材を組み合わせて作成します。同じLED照明器具の取付でも、現場条件や施工方法が違えば代価表の内容も変わります。
下記は代価表の一例です。
| 名称 | 数量 | 単位 | 乗率 | 単価 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| LED照明器具 | 1 | 個 | 1 | 20,000円 | 20,000円 |
| 雑材料 | 1 | 式 | 0.05 | 20,000円 | 1,000円 |
| LED照明器具(手間) | 1 | 個 | 1 | 4,420円 | 4,420円 |
| 計 | 25,420円/個 |
この例は3項目で1つの代価表を構成していますが、工事の内容や現場条件によっては5〜8項目を複合的に組み合わせてひとつの単価を算出する場合もあります。材料・労務・機械・雑材料などを積み上げる組み合わせは工種ごとに異なります。
代価表には、材料費だけでなく、労務費・機械経費・雑材料などが含まれる場合があります。
補足:代価表の作成方法や運用は発注機関によって細かな違いがあります。本記事では国土交通省の積算基準をもとに解説していますが、福島県公共営繕工事でも基本的な考え方は共通です。
この記事のまとめ
- 代価表とは、工事費の算定根拠をまとめた表のこと
- 標準歩掛が適用できない工事や掲載のない資材・機器がある場合は、代価表を用いて単価を算定する
- 材料・労務・機械などを積み上げ、1単位あたりの単価(複合単価)を算出する
- 積算担当者が「なぜこの金額か」を説明するための重要な根拠資料

