週休2日促進工事の市場単価補正率一覧【令和8年適用】建築・電気設備・機械設備まとめ

積算担当の皆様、お疲れ様です!今回は「週休2日促進工事における市場単価の補正率」を、建築工事・電気設備工事・機械設備工事の3工種でまとめて確認できるように一覧化しました。

週休2日補正というと「労務費に1.02をかけるだけ」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実は市場単価・補正市場単価・物価資料掲載価格については、工種ごとに個別の補正率が定められています。今回はその根拠となる国交省の通知をもとに、3工種すべての数値を整理しました。

この記事の結論

週休2日促進工事の市場単価等の補正率は、国営積第7号(令和7年12月10日改定)の表A-2(建築)・表E-2(電気設備)・表M-2(機械設備)に定められています。新営工事の補正率はほぼ1.01〜1.02ですが、改修工事は最大1.22まで補正されるため、工種ごとの確認が必須です。最も高い補正率は、機械設備工事の「ダクト付属品」と「衛生器具設備」の改修工事で1.22です。適用は令和8年1月1日以降に入札手続等を行う工事からです。

1.補正の仕組みは2段階になっている

週休2日促進工事の補正は、単価の種類によって計算方法が異なります。

  • 複合単価の労務単価:公共工事設計労務単価に、実施要領で定める補正係数(完全週休2日=労務費1.02+現場管理費1.01、月単位の週休2日=労務費1.02のみ)を乗じます。交通誘導警備員の労務単価も同様です。
  • 市場単価・補正市場単価・物価資料掲載価格:材料費と労務費が一体になっているため、労務費だけを分離して補正することができません。そこで、工種ごとに定められた「新営補正率」「改修補正率」を単価全体に乗じる方式が採られています。

今回一覧にするのは、この2つ目の「工種別の新営補正率・改修補正率」です。

2.表A-2 建築工事の補正率一覧

工種 摘要 新営補正率 改修補正率
仮設工事物価資料1.011.01
土工事市場単価、物価資料共通1.011.01
地業工事物価資料1.011.01
鉄筋工事市場単価、物価資料共通1.011.01
コンクリート工事市場単価、物価資料共通1.011.01
型枠工事市場単価、物価資料共通1.011.01
鉄骨工事物価資料1.021.02
既製コンクリート物価資料1.011.01
防水工事市場単価1.011.08
防水工事(シーリング)市場単価1.011.14
防水工事物価資料1.011.01
石工事物価資料1.011.01
タイル工事物価資料1.011.01
木工事物価資料1.011.01
屋根及びとい物価資料1.011.01
金属工事市場単価1.011.09
金属工事物価資料1.011.01
左官工事(仕上塗材仕上)市場単価1.011.01
左官工事(仕上塗材仕上以外)市場単価1.011.16
左官工事物価資料1.011.01
建具(ガラス)市場単価1.011.10
建具(シーリング)市場単価1.021.16
建具物価資料1.011.01
塗装工事市場単価1.011.15
塗装工事物価資料1.011.01
内外装工事市場単価1.011.13
内外装工事(ビニル系床材)市場単価1.011.08
内外装工事物価資料1.011.01
内外装工事(ビニル系床材)物価資料1.011.01
仕上げユニット物価資料1.011.01
排水工事物価資料1.011.01
舗装工事物価資料1.011.01
植栽及び屋上緑化物価資料1.011.01

建築工事は新営がほぼ全工種で1.01(鉄骨工事のみ1.02)と横並びなのに対し、改修工事は防水(シーリング)1.14、左官(仕上塗材仕上以外)1.16、建具(シーリング)1.16、塗装工事1.15、内外装工事1.13など、部位によって大きく数値が変わります。

  • 新営工事は鉄骨工事(1.02)を除き、ほぼ1.01で統一
  • 改修工事は1.01〜1.16まで幅がある
  • 特に建具(シーリング)、左官工事(仕上塗材仕上以外)、防水工事(シーリング)は補正率が高い

3.表E-2 電気設備工事の補正率一覧

工種 摘要 新営補正率 改修補正率
配管工事電線管、2種金属線ぴ及び同ボックス1.011.19
配管工事ケーブルラック1.011.15
配管工事位置ボックス及び位置ボックス用ボンディング1.011.18
配管工事プルボックス1.011.13
配管工事プルボックス用接地端子1.001.00
配管工事(防火区画貫通処理)ケーブルラック用(壁・床)1.011.14
配管工事(防火区画貫通処理)金属管・丸型用1.011.05
電動機その他接続材工事金属製可とう電線管1.011.15
配線工事600V絶縁電線及び600V絶縁ケーブル1.011.17
接地工事(接地極工事)銅板式、銅覆鋼棒、接地極埋設票(金属製)1.011.01

電気設備工事は配管工事の改修補正率が1.13〜1.19と特に高く設定されています。防火区画貫通処理も金属管・丸型用(1.05)とケーブルラック用(1.14)で差があるので、細目を間違えないよう注意しましょう。

  • 新営工事はほぼ1.01
  • 改修工事は最大1.19
  • 最も高いのは配管工事(電線管、2種金属線ぴ及び同ボックス)の改修

4.表M-2 機械設備工事の補正率一覧

工種 摘要 新営補正率 改修補正率
保温工事配管用、ダクト用及び消音内貼1.011.15
ダクト設備低圧ダクト、排煙ダクト及び低圧チャンバー類1.011.15
ダクト付属品既製品ボックス、制気口、ダンパー等の取付手間のみ1.021.22
衛生器具設備(ユニットを除く)取付手間のみ1.021.22

機械設備工事は掲載工種数こそ少ないですが、ダクト付属品と衛生器具設備(いずれも取付手間のみ)の改修補正率が1.22と3工種の中で最も高い数値になっています。取付手間のみを対象とする細目は、施工の中断・再開の影響を受けやすいことが背景にあると考えられます。

適用時期に注意しましょう

この補正率は令和7年12月10日改定の国営積第7号によるもので、令和8年1月1日以降に入札手続等を行う工事から適用されます。令和7年12月31日以前に入札手続等を行った工事は、従前の例によるとされていますので、案件ごとに入札手続の時期を必ず確認しましょう。

5.まとめ

週休2日促進工事における市場単価・補正市場単価・物価資料掲載価格の補正率は、国営積第7号に定められています。建築工事・電気設備工事・機械設備工事のいずれも、新営工事は概ね1.01〜1.02ですが、改修工事は最大1.22まで補正率が上昇します。特に改修工事の積算では、工種ごとの市場単価補正率を確認しないと設計金額に影響するため注意が必要です。

今回のポイントを整理すると、以下のとおりです。

  • 週休2日促進工事の補正は「複合単価の労務費補正」と「市場単価等の工種別補正率」の2階建てになっている
  • 市場単価・補正市場単価・物価資料掲載価格の補正率は、表A-2(建築)・表E-2(電気設備)・表M-2(機械設備)にそれぞれ定められている
  • 新営工事はほぼ全工種1.01〜1.02で横並びだが、改修工事は工種によって1.01〜1.22まで幅がある
  • 適用は令和8年1月1日以降の入札手続分から

積算基準の改定は工種ごとに細かく数字が動くので、見落としがちなポイントです。今回の一覧を手元に置いて、改修工事の積算をするときはぜひ活用してください。今日も一日お疲れ様でした!

本記事は国営積第7号「営繕工事における週休2日促進工事の実施に係る積算方法等の運用について」(令和7年12月10日改定)に基づき作成しています。

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