【全国版】公共営繕積算の流れを図解で説明【初心者向け】

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公共積算を担当することになったものの、「何から覚えればいいのかわからない」と悩んでいませんか?

公共工事の積算は専門用語も多く、最初は難しく感じるかもしれません。

しかし、まずは積算業務全体の流れを理解することが大切です。

この記事では、公共営繕工事の積算担当者が最初に知っておきたい積算の流れをシンプルに解説します。

公共営繕積算の基本的な流れ|SEKISAN-PRO
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公共営繕積算の基本的な流れ
金抜設計書の確認から入札まで全5ステップ

公共営繕積算を担当することになったけれど、「まず何から始めればいいのかわからない」と悩む方は多いでしょう。細かな計算式を覚える前に、まず仕事全体の流れを理解することが大切です。本記事では、積算がどのような順番で進むのかを初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事はこんな方向けです

  • 公共営繕積算をはじめて担当することになった方
  • 積算の仕事がどんな流れで進むのか知りたい方
  • 何から覚えればいいか迷っている方

1金抜設計書・特記仕様書・図面を確認する

積算の出発点は、金抜設計書・特記仕様書・図面の読み込みです。金抜設計書で工事の全体像と数量を把握し、特記仕様書で仕様の条件を確認し、図面で具体的な施工内容を読み取ることが、正確な積算への第一歩です。

金抜設計書・特記仕様書・図面で確認する主な内容
  • 工事の種別(建築・電気・機械設備など)
  • 工期(着工日・竣工日)
  • 特記仕様書に記載された特殊条件
  • 週休2日の適用区分(発注機関が指定している場合が多い)
  • 前払金の有無・割合
⚠ 工期と週休2日の区分は、後の共通費計算に大きく影響します。この段階でしっかり読み取っておくことが、積算ミスを防ぐ第一歩です。

2単価を設定する

数量が確認できたら、各工種に単価を設定して直接工事費を積み上げます。公共営繕では、国土交通省や各自治体が公表する積算基準・単価を使用するのが基本です。

歩掛方式と市場単価方式

歩掛方式:労務・材料・機械を「歩掛」に基づいて分解し、それぞれに単価を掛けて積み上げる方法。公共営繕の基本です。
市場単価方式:塗装・左官・タイル工事など一部の工種では、市場で流通している施工単価をそのまま使用します。歩掛に分解できない点が特徴です。

率対象外となる費用の取り扱い

直接工事費のなかには、共通費の計算ベース(率対象)から外す必要がある費用があります。ここを間違えると共通費全体がズレるため、必ず正しく区分しましょう。

産業廃棄物処分費
解体工事などで発生する産業廃棄物の処分費は、「処分費」として直接工事費に計上しますが、共通費の率対象外として扱います。処分費を率対象のまま計上すると、共通費が過大になるため注意が必要です。
スクラップ(発生材)のマイナス計上
解体・撤去工事で発生する鉄くずなどのスクラップは、マイナス計上して率対象外にします。スクラップを率対象のまま残すと共通費の計算ベースが正しくならないため、必ずマイナスで区分計上しましょう。

3共通費を算定する

直接工事費が固まったら、共通費を算定します。共通費は「共通仮設費」「現場管理費」「一般管理費等」の3つで構成されており、それぞれ計算のベースが異なる連鎖構造になっています。

計算式の詳細はここでは触れませんが、統括情報の設定ミスが共通費全体のズレに直結する点だけ押さえておきましょう。

共通費がズレる主な原因
  • 工期(T)の設定ミス:共通仮設費率・現場管理費率の計算に直結する
  • 前払率の設定ミス:現場管理費率に影響する
  • 週休2日補正の区分ミス:労務費・現場管理費の補正係数が変わる
  • 率対象外の計上ミス:産業廃棄物処分費・スクラップの区分を誤ると計算ベースがずれる

4設計書を作成・チェックする

共通費の算定が完了したら、金入設計書を作成します。積算ソフトが自動で集計してくれますが、出力前・出力後にかならず内容を確認しましょう。

直接工事費(P)
 + 共通仮設費
純工事費(Np)
 + 現場管理費
工事原価(Cp)
 + 一般管理費等
工事価格(消費税等抜き)
 + 消費税等相当額
工事費
最終チェックのポイント
  • 工期(T)・前払率・週休2日補正の設定は正しいか
  • 産業廃棄物処分費が率対象外になっているか
  • スクラップがマイナス計上・率対象外になっているか
  • 単価の適用基準・更新時期は正しいか
  • 自治体独自の基準(福島県は国交省より約半年遅れで適用)を確認しているか

5予定価格を算出して入札する

金入設計書が完成したら、発注機関は予定価格を設定します。受注を目指す施工会社側は、この予定価格を念頭に置きながら戦略的に入札金額を決定します。

予定価格とは

予定価格とは、発注機関が積算した工事費をもとに設定する「上限金額」のことです。入札では、この予定価格を超えた金額では落札できません。また、予定価格の一定割合を下回る低入札価格での落札も、品質確保の観点から制限されています。

戦略的な値付けと入札

積算で算出した工事費をそのまま入札金額にするわけではありません。施工会社は自社の積算結果と、発注機関の予定価格の読みをもとに、受注できる可能性が最も高い金額を戦略的に判断します。

入札金額を決める際に考慮する主なポイント
  • 自社積算による工事費の把握(原価の確認)
  • 過去の類似工事における落札金額・落札率の傾向
  • 競合他社の参加状況・競争の激しさ
  • 自社の施工能力・利益確保ラインとのバランス
⚠ 正確な積算ができていることが、戦略的な値付けの前提です。積算がズレていると、原価割れで落札してしまうリスクがあります。まず精度の高い積算を身につけることが最優先です。
SEKISAN-PRO|公共営繕積算情報プラットフォーム

最後に

まとめ

公共営繕積算の流れは、金抜設計書の確認→単価設定→共通費算定→設計書作成・チェック→予定価格算出・入札
という5つのステップで進みます。

まず押さえてほしいのは

「産業廃棄物処分費は率対象外」「スクラップはマイナス計上で率対象外」
「統括情報の設定ミスが致命傷」

という3点です。積算の全体像をつかんだうえで、一つひとつの知識を積み上げていきましょう!

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