【初心者向け】歩掛とは?公共営繕積算での意味と福島県設計書の見方を解説

みらいちゃん

公共営繕部門に配属されたばかりの新人職員。積算経験はほぼゼロで、素朴な疑問をどんどん誠さんにぶつける読者の代表です。

誠さん

公共営繕歴20年以上のベテランおじいちゃん。独特の口調で、後輩に積算のいろはを丁寧に教えてくれます。

みらいちゃん

誠さん、質問です!積算でよく言われる「歩掛(ぶがかり)」って、そもそも何なんですか?先輩に聞かれても、うまく理解できなくて…

誠さん

ほほう、いい質問じゃな。歩掛は積算の土台になる考え方なのじゃよ。今日はみらいちゃんと一緒に、基礎からじっくり整理していこうではないか。

① 歩掛とは何か

誠さん

歩掛とは、ある工事を1つ完成させるために、どれくらいの人工(労務)材料・機械が必要かを、数量の単位ごとに定めた基準のことなのじゃ。

例えば「コンクリート1立米を打設するのに、型枠工が何人日必要か」といったものが歩掛じゃな。この歩掛に単価を掛け合わせることで、工事費が積み上がっていくのじゃよ。

みらいちゃん

なるほど…!歩掛は「作業の物差し」みたいなものなんですね。でも、その歩掛って誰がどうやって決めているんですか?

② 歩掛は基準書ごとに決められている

誠さん

よいところに気づいたのじゃ。歩掛は1種類ではなく、工種や状況に応じて複数の基準書のどれかに沿って決められているのじゃよ。主なものを整理すると、こうなるぞ。

区分 内容
標準公共建築工事標準単価積算基準(標準歩掛り)。国交省統一基準で、最も基本的な区分です。
市場公共建築工事標準単価積算基準(市場単価)。物価資料(物調・経調)の単価が基準になります。
参考公共建築工事積算研究会参考歩掛り。標準歩掛りに定めのない特殊工種・新工法向けです。
補市補正市場単価。決められた計算式により補正された単価です。
市加市場単価加工。市場単価に材料単価や複合単価を加工して算出します。
協議・協参営繕積算システム等開発利用協議会歩掛り・参考資料。標準歩掛りを補足する位置づけです。
独自独自作成歩掛り(ユーザー設定)。福島県では独自コード「B1・E1・M1」が該当します。
住標公共住宅建設工事積算基準(標準歩掛り)。公営住宅向けの標準歩掛りです。

みらいちゃん

こんなに種類があるんですね…!でも、目の前の設計書の1項目が、この中のどれを使っているかって、どうやって見分ければいいんですか?

③ 福島県では備考欄が教えてくれる

誠さん

実はな、福島県の金抜設計書はそこがとても親切にできているのじゃよ。各項目の備考欄に、その単価がどの基準書に基づいているかが、区分名で書かれておるのじゃ。

「標準」「市場」「参考」「独自」…といった表示を見れば、その項目の単価の根拠がどこにあるのか、その場で判断できるのじゃよ。

結論

歩掛とは、工事に必要な人工・材料・機械の量を定めた積算の物差しです。福島県の金抜設計書では、備考欄の区分表示を見ることで、その項目がどの基準書に基づいているかを確認できます。

注意

「独自」区分(B1・E1・M1コード)は福島県が独自に設定した歩掛りです。国交省の統一基準とは別枠になるため、根拠を調べる際は福島県技術管理課の公表資料を参照する必要があります。

みらいちゃん

備考欄、今まで何となく見ていました…!これからは根拠を確認するクセをつけます。

誠さん

その積み重ねが、積算の精度を上げていくのじゃよ。基準書ごとのリンク集は下記にまとめておるから、迷ったときはあわせて確認してみるのじゃ。

まとめ

  • 歩掛は工事に必要な人工・材料・機械の量を定めた積算の基準
  • 基準書は「標準」「市場」「参考」「独自」など複数の区分に分かれる
  • 福島県の金抜設計書は備考欄に区分が明記されており、根拠の確認がしやすい
  • 「独自」区分(B1・E1・M1)は福島県固有の歩掛りなので要注意

積算基準書の一覧・リンクはこちらのページにまとめています。あわせてご確認ください。

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