【会津美里町】最低制限価格と「ランダム係数」の仕組み・算出式を徹底解説!

【会津美里町】最低制限価格と「ランダム係数」の仕組み・算出式を徹底解説!

【会津美里町】最低制限価格と「ランダム係数」の仕組み・算出式を徹底解説!

公共工事の入札において重要な役割を果たす「最低制限価格制度」。福島県会津美里町の電子入札では、適正な競争とダンピング防止を図るため、算定時に「ランダム係数」が導入されています。

「ランダム係数とはどんな数字?」「会津美里町での最低制限価格の具体的な算出方法は?」とお困りの事業者様に向けて、制度の基本から実際の計算フローまで分かりやすく解説します。

目次

1. ランダム係数とは?導入の目的とメリット

「ランダム係数」とは、電子入札システムにおいて、最低制限価格を決定する際に自動で乗算(掛け算)されるランダムな数値を指します。

従来の積算方式では、設計書や公表基準から最低制限価格を正確に事前予測(透かし)することが可能なケースがありました。これにより特定業者による狙い撃ち入札や、同額でのくじ引きが多発する懸念があったのです。

ランダム係数を導入することで、以下のような効果が得られます。

  • 最低制限価格の事前予知防止:システムが直前まで不確定なランダム数値を掛け合わせるため、正確な最低制限価格を事前に割り出すことが不可能になります。
  • ダンピングや不当な低価格落札の抑止:適切な価格帯での入札を促し、工事品質の確保や下請業者・作業員の労働環境の悪化を防ぎます。
  • 公平・公正な入札環境の確保:不正防止と健全な競争環境の維持を実現します。

2. 会津美里町の最低制限価格制度の概要

会津美里町では、地方自治法施行令や会津美里町最低制限価格制度実施要領に基づき、以下の条件で運用しています。

項目 内容・基準
目的 ダンピング防止、公共工事の品質確保、労働条件悪化の防止等
対象工事 事後審査型制限付一般競争入札で、予定価格が300万円以上の建設工事
ランダム係数の範囲 1.00000 ~ 1.00500(電子入札システムにより自動設定)

3. 会津美里町のランダム係数算出式(計算ステップ)

会津美里町における電子入札の最低制限価格(税抜)は、以下の手順・算出式に従って決定されます。

最低制限価格の算出ステップ

Step 1:予定価格(税抜)の確認

対象工事の税抜予定価格(円)を基準とします。(以下「(1)」)

Step 2:各費用の合計額の算出

以下の積算式により算定合計額(円)を求めます(以下「(2)」)。

(2)合計額 = (直接工事費 × 0.97)+(共通仮設費 × 0.9)+(現場管理費 × 0.9)+(一般管理費等 × 0.68)

Step 3:最低制限価格割合の算出

(3)最低制限価格割合 = (2)÷(1)(※小数点第4位切り捨て)

※ただし、算出された割合に以下の上下限設定が適用されます:
上限:10分の9.2(92.0%)を超える場合は 10分の9.2
下限:10分の7.5(75.0%)に満たない場合は 10分の7.5

Step 4:最低制限価格算定基礎額の算出

(4)算定基礎額 = (1)予定価格 ×(3)最低制限価格割合(※千円未満切り捨て)

※紙入札(電子入札以外)で執行する場合は、この基礎額(4)がそのまま最低制限価格となります。

Step 5:ランダム係数の乗算【最終決定】

電子入札の場合、基礎額にランダム係数を乗じて最終的な最低制限価格を算出します。

(5)最低制限価格(税抜) = (4)算定基礎額 × ランダム係数(1.00000〜1.00500)

【重要な上限規定】
ランダム係数を乗じた結果、最終的な最低制限価格が「予定価格に10分の9.2(92%)を乗じた額」を超える場合は、予定価格×0.92(92.0%)の額が最低制限価格の上限として適用されます。

4. 入札時の注意点とポイント

会津美里町の公共工事入札に参加する事業者様は、以下の点に留意して入札価格の設計を行う必要があります。

  1. 基礎額に対して最大0.5%の上振れが発生する
    ランダム係数が「1.00000〜1.00500」の範囲で変動するため、算定基礎額に対して最大で0.5%高くなります。算定基礎額ギリギリで入札した場合、ランダム係数の結果によっては最低制限価格を下回り失格となるリスクがあります。
  2. 上限(92%)のキャップ構造
    割合が92%を超える場合や、ランダム係数を乗じて92%を超過した場合はすべて「予定価格×92%」に固定されます。
  3. システムによる自動付与
    ランダム係数は電子入札システム側で自動設定されるため、事前予測は不可能です。自社の適正な積算に基づいた価格提示が求められます。

5. まとめ

会津美里町の最低制限価格制度におけるランダム係数は、1.00000〜1.00500の範囲内で電子的に自動適用される仕組みです。

入札の透明性確保とダンピング防止のための重要な仕組みですので、各経費の掛率(直接工事費0.97、共通仮設費0.9、現場管理費0.9、一般管理費0.68)と併せて把握しておきましょう。

※本記事の内容は会津美里町の公表資料をもとに作成しています。最新の要領や個別案件の適用条件につきましては、会津美里町役場 総務課 財政係の公式発表をご確認ください。