市場単価とは?歩掛との違い・確認方法・更新回数をわかりやすく解説
SEKISAN-PRO|積算入門
市場単価とは?
歩掛との違い・確認方法・更新回数を解説
積算基準を見ていると「市場単価」という言葉が出てきます。歩掛とは何が違うのか、どこで確認するのか、初心者向けに解説します。
こんな方向けの記事です
- 「市場単価」という言葉の意味がわからない方
- 歩掛との違いがわからない方
- 市場単価がどこで確認できるか知りたい方
積算基準や積算ソフトを見ていると、歩掛とは別に「市場単価」という言葉が出てきます。似たような場面で使われるため、初心者には違いがわかりにくい用語です。
この記事では、市場単価の意味・歩掛との違い・確認方法・更新回数をシンプルに解説します。
市場単価とは
市場単価とは、元請業者と下請の専門工事業者との間で実際に取引されている、単位施工あたりの価格のことです。
市場単価は、材料費・労務費・機械費などがすでに一体となった「まとまりの価格」です。歩掛のように内訳を分解して積み上げるものではありません。
歩掛と何が違うのか
歩掛方式と市場単価方式は、単価のでき方がまったく異なります。
歩掛方式(標準歩掛)
材料費
+
労務費
+
機械費
=
複合単価
市場単価方式
実際の取引価格(すでに一体化)
=
市場単価
| 比較項目 | 歩掛方式 | 市場単価方式 |
|---|---|---|
| 単価のでき方 | 材料・労務・機械を個別に積み上げる | 実際の取引価格をそのまま使う |
| 内訳の確認 | できる(代価表等で確認できる) | できない(内訳は公表されていない) |
市場単価はどこで確認するのか
市場単価は、経済調査会が発行する「建築施工単価」や、建設物価調査会が発行する「建築コスト情報」に「建築工事市場単価」として掲載されています。積算基準では、この2誌の平均値を採用することが定められています。そのため、市場単価を確認する場合はどちらか一方ではなく、両誌の掲載価格が積算の基礎となります。
市場単価は年何回変わるのか
市場単価が掲載される「建築施工単価」「建築コスト情報」は季刊誌として発行されており、年4回のタイミングで単価が更新されます。
2月
改定
5月
改定
8月
改定
11月
改定
注意:福島県が独自に定める資材単価(約1,500品目)は年2回(4月15日・10月15日)の改定です。市場単価とは更新のタイミングが異なるので混同しないようにしてください。
この記事のまとめ
- 市場単価とは、元請業者と専門工事業者の間で実際に取引されている一体化された価格
- 歩掛方式は材料・労務・機械を積み上げて単価を算定するが、市場単価方式は実際の取引価格をもとに設定
- 市場単価は「建築施工単価」「建築コスト情報」の2誌平均値で確認できる
- 市場単価は年4回(2・5・8・11月)更新される。福島県独自資材単価(年2回)とは別物

