執務並行改修の改修補正率とは?市場単価への掛け方と計算の流れを解説

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執務並行改修の改修補正率とは?
市場単価への掛け方と計算の流れを解説

積算担当の皆様、お疲れ様です!執務並行改修と判定された後、「実際にいくら金額が変わるのか」を整理します。

こんな方におすすめの記事です

  • 執務並行改修の判定はできたが、金額調整の流れが分からない方
  • 市場単価と複合単価で調整方法が違う理由を知りたい方
  • 改修補正率の計算式・考え方を確認したい方

1結論

  • 執務並行改修の金額調整は、単価の種類によって「やり方」が2つに分かれる
  • 複合単価・単位施工単価・補正単位施工単価 → 労務の所要量を割増し
  • 市場単価・補正市場単価 → 改修補正率を単価そのものに乗ずる
  • 掛ける場所が違うだけで、目的はどちらも執務者への配慮コストの反映
  • 具体的な率は工種ごとに表A-1(建築)・表E-1(電気)・表M-1(機械)で確認が必要

2割増しと改修補正率、使い分けの原則

積算基準(第1編9(2)ロ)には、「施工業者が執務者に配慮等しながら施工を行う事を前提として、表A-1、表E-1及び表M-1のとおり、工種に応じて、複合単価、単位施工単価、補正単位施工単価については、労務の所要量の割増しを行い、市場単価及び補正市場単価は改修補正率を乗ずる」と明記されています。

単価の種類調整方法掛ける場所
複合単価/単位施工単価/補正単位施工単価労務の所要量を割増し歩掛り(数量)側
市場単価/補正市場単価改修補正率を乗ずる単価そのもの

複合単価・単位施工単価は材料費・労務費の積み上げ方式なので、配慮でかかる「手間(労務の数量)」を直接増やせます。一方、市場単価は完成品の1本値で内訳を触れないため、単価全体に率を掛けて調整します。

3改修補正率の計算の仕組み

補正後の市場単価 = 市場単価(改定前の単価) × 改修補正率

率は工種ごとに表A-1・表E-1・表M-1で個別に定められています。表に「-(適用なし)」と記載されている工種(仮設、仮設(改修)など)は、執務並行改修であっても補正は不要です。

4計算例:塗装工事で試算

※以下の「1.10」は計算の流れを示すための仮定値です。実際の改修補正率は工種ごとに表A-1・E-1・M-1で必ず確認してください。

項目内容
改修区分執務並行改修/内部部分改修
工種塗装工事
改修前の市場単価10,000円/㎡
仮の改修補正率1.10(説明用の仮定値)

10,000円 × 1.10 = 11,000円/㎡

数量100㎡の場合、補正なしの100万円に対し補正後は110万円。差額10万円は塗装単独の試算で、複数工種にまたがる大規模改修ではさらに影響額が大きくなります。

建具工事など他の市場単価工種が同時に発生する場合も、工種ごとに表A-1から個別に率を確認する必要があります。「1つの工事だから同じ率でまとめて計算」はできません。

5混同しやすい3つのケース

①複合単価に単価そのものへ率を掛けてしまう
複合単価・単位施工単価は歩掛り側の割増し。単価に率を掛けるのは市場単価・補正市場単価だけです。
②表に「-」がある工種まで一律で補正してしまう
仮設など「-」記載の工種は執務並行改修でも対象外。区画養生の有無で機械的に判断しないこと。
③施工回数の増加を「率」で処理してしまう
養生・墨出しの複数回実施は率ではなく、条件明示に基づく実数量として計上します(積算基準 p.22 ハ)。

6福島県での適用時期(参考)

令和8年改定は国交省では2026年3月11日から適用されています。福島県での適用時期は、発注機関が公表する通知を確認してください。例年、国の改定後に一定期間をおいて運用が開始される傾向があります。適用日をまたぐ工事は、発注機関にどちらの基準を使うか事前に確認しておくと安心です。

まとめ

  • 執務並行改修の金額調整は「割増し(歩掛り側)」と「改修補正率(単価側)」の2方式
  • 複合単価系は労務所要量を割増し、市場単価系は単価に改修補正率を乗ずる
  • 率は工種ごとに表A-1・E-1・M-1で異なり、「-」の工種は対象外
  • 施工回数の増加は率ではなく実数量で計上する

まずは自分が積算している工種が「割増し方式」か「補正率方式」かを見極めること。そこさえ間違えなければ、あとは表を確認して計算するだけです!

この記事のポイント

  • 割増し=歩掛り側
  • 改修補正率=単価側
  • 「-」表記工種は対象外

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