【仙台市】公共工事の積算を始める会社が最初にやるべきこと

民間工事を中心にやってきた会社が、仙台市や宮城県の公共工事に参加しようとするとき、最初につまずくのが積算です。このようなお悩みはありませんか。

  • 入札参加資格は取れたが、金額をどう作ればよいか分からない
  • 金抜設計書を見ても、どこから手をつければよいか見当がつかない
  • 自社の見積りで出した金額と、落札されている金額が大きく違う
  • 積算の担当者がおらず、誰に任せればよいか決まっていない
  • 積算ソフトを入れたいが、何を基準に選べばよいか分からない

この記事を読むメリット

  • 公共工事の積算が、民間の見積りと何が違うのかが分かります
  • 最初にそろえるべきものが3つに整理できます
  • 積算ソフトのデモで、何を確認すればよいかが分かります
  • 1件目の入札までに踏むべき順番が分かります

結論:最初にそろえるのは人・基準書・計算手段の3つです

公共工事の積算を始めるときに必要なのは、次の3つです。

  1. 担当者:現場ではなく、積算に時間を割ける人を一人決める
  2. 積算基準書:発注者が使っている基準を、自社でも参照できる状態にする
  3. 計算手段:基準どおりに計算できる方法を用意する

順番が大事です。計算手段から入ると、何を計算すべきか分からないまま操作だけ覚えることになります。そして3つ目で積算ソフトを選ぶ段階になったときは、デモで見るべきは操作性ではなく積算精度です。

積算は見積りとは別の作業です

最初に押さえていただきたいのが、この点です。

民間工事の見積りは、自社がその工事をいくらで施工できるかを計算するものです。一方、公共工事の積算は、発注者が設定しているであろう予定価格を、積算基準どおりに再現する作業です。計算の目的が違います。

自社の見積りで金額を作って入札に臨むと、予定価格から大きく外れることがあります。それは自社の積算が間違っているのではなく、そもそも別のものを計算しているためです。

公共工事に初めて参加する会社では、数量を一から拾う作業は多くありません。発注者から交付される金抜設計書に数量が入っているため、そこに単価を入れて予定価格を推定していく作業が中心になります。

1:担当者を決める

積算は、現場管理の合間にできる作業ではありません。入札の公告から開札まで期間が限られており、その間に基準を確認しながら計算する必要があります。

専任でなくても構いませんが、入札の時期に時間を確保できる人を一人決めることが出発点です。社長が兼任している会社も多くありますが、件数が増えてくると回らなくなります。

2:積算基準書をそろえる

公共工事の積算は、発注者が定めた基準に沿って計算します。基準書が手元になければ、計算の根拠を持てません。

仙台市・宮城県の工事であれば、発注者が公表している運用資料と、公共建築工事の標準単価積算基準が中心になります。ここで注意したいのは、発注者が市か県かで適用される運用が異なる場合があるという点です。同じ市内の工事でも、発注者を確認してから基準を選びます。

3:計算手段を決める

基準がそろったら、計算する手段を決めます。選択肢は大きく2つです。

エクセルで組む

初期費用がかからず、1件目を試すには向いています。ただし単価改定のたびに様式を直す必要があり、件数が増えると維持が負担になります。

積算ソフトを使う

歩掛と単価が収録されているため、基準どおりの計算を再現しやすくなります。年間で複数件の入札に参加する前提であれば、こちらが現実的です。

年に1〜2件ならエクセルで始め、継続して参加すると決めた段階でソフトを検討する、という進め方でも問題ありません。

積算ソフト選びで迷っている場合は、【仙台市】積算ソフトの相談ならSEKISAN-PROへも参考にしてください。

デモで見るべきは、操作性ではなく積算精度です

ソフトを入れると決めた段階で、次に迷うのが選び方です。多くの場合、選定は次の流れで進みます。

資料請求・カタログ確認
↓
デモを見る(操作性・画面の見やすさ)
↓
説明を聞く
↓
価格を比較する
↓
導入を決定する(積算精度を見ていない)

デモ自体は必要です。問題は、デモで見ている対象です。操作が簡単で画面が見やすくても、計算結果が予定価格に近づかなければ意味がありません。デモの時間は、操作性ではなく積算精度を確認するために使います。

差が出やすいのはこの項目です

公共営繕積算では、次の項目でソフトごとの計算結果に差が出やすくなります。

項目差が出やすさ
仮設工事高
市場単価高
補正市場単価(補市)高
市場単価加工(市加)高
共通費計算(共通仮設費・現場管理費・一般管理費等)高

わずかな計算差が、最終的に数十万円単位の差につながることがあります。毎回予定価格に近づかないという場合、積算の方法だけでなく、ソフトの精度が影響している可能性があります。

デモには実際の設計書を持ち込みます

精度を確認する方法は一つです。自社の設計書をデモの場に持ち込み、その場で入力してもらって結果を比べることです。カタログのスペック表や説明だけでは、自社の積算業務における精度は分かりません。

過去に積算した設計書を用意し、ソフトに入力して結果を比べる。この作業だけで、精度の差が具体的な金額として見えてきます。デモを依頼するときに、設計書を持ち込みたいと先に伝えておくと進めやすくなります。

公共工事に初めて参加する会社の場合、まだ自社の過去案件がないこともあります。その場合は、開札後に入手した金入設計書を持ち込めば同じ確認ができます。

1件目までの進め方

  1. 参加できそうな工事を1件選び、金抜設計書を入手する
  2. 直接工事費の明細を見て、単価が必要な項目を洗い出す
  3. 基準書を参照しながら単価を入れ、直接工事費を出す
  4. 共通費を工事種別の式で算定し、合計を出す
  5. 開札後に金入設計書を入手し、費目ごとに差を確認する

1件目は落札を狙うより、5番目の突き合わせまでやりきることに意味があります。どの費目でどれだけ差が出たかが分かれば、2件目以降の精度が上がります。そしてこの突き合わせの結果は、そのまま積算ソフトの精度検証に使える資料になります。

まとめ

公共工事の積算を始めるときは、担当者・基準書・計算手段の順でそろえます。積算は自社の見積りとは別の作業で、発注者の計算を再現するものだという前提を押さえておくと、1件目から大きく外れにくくなります。

計算手段は、1件目であればエクセルでも進められます。継続して参加すると決めた段階で積算ソフトを検討し、そのときはカタログや知名度ではなく、デモに自社の設計書を持ち込んで確認した積算精度で判断してください。

積算ソフト選びで迷った方へ

積算ソフトは価格や知名度だけで選ぶのではなく、単価検索、積算根拠の確認、共通費計算、金入設計書との照合などで比較することが重要です。

建築・電気設備工事を中心に扱う会社であれば、私自身はメビウス8を比較候補に入れて検討します。すべての会社に最適とは限りませんので、自社の工事種別と年間の参加件数に照らして判断してください。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

これから公共工事に参加する方へ

1件目をどう進めればよいか、何からそろえればよいか。工事種別と参加予定の規模をうかがえば、手順を一緒に整理できます。

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