いわき市「金入設計書」活用術 第二弾|歩掛の特定からデータ蓄積まで徹底解説
「地区も違うし役に立つの?」という疑問に答える
「地区も違うし、単価も違うし、過去の金入り設計書って役に立つの?」と感じている方も多いはずです。しかし実際に過去データをデータベース化して検証した結果、いくつかの有効な活用法が見えてきました。今回はその一部をご紹介します。
活用例①:よくわからない歩掛に「当たり」をつける
某工事 E1-201010「熱線センサ親機」
正解単価は ¥11,100(金入設計書で確認済み)
GoogleでRIBCコード「いわき E1-201010」と検索すると、過去の金入設計書がヒット。その時の正解は ¥10,800(執務並行補正なし)。資材単価に変動がなければ、執務並行分がやや上がる程度と見当が付き、すぐに¥11,000弱という当たりをつけることができます。
より正確に歩掛を知る2つのアプローチ
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方法①:物価本による遡及調整
物価本で過去の資材単価を確認し、歩掛を調整しながら過去の金入設計書の金額にぴったり合う歩掛を探す -
方法②:積算ソフトの「タイムトラベル」
積算ソフトで地区を「いわき」に変え、単価適用日を過去に設定したうえで、金入設計書の金額にぴたっと合う歩掛を探す
活用例②:仮設費のチェックに活用する
同じ理屈で「仮設」関係の積算にも有効です。数量が多い仮設は、間違えると致命的なダメージになります。いわきの金入設計書で同じRIBCコード・名称の設計書が見つかれば、ある程度の価格の目安になります。
仮設は歩掛項目が多く、詳細な分析には非常に時間がかかります。積算ソフトでの算出を主軸に、金入設計書は「大きな間違いをしていないか」のチェック用として活用するのがおすすめです。
活用例③:思い込みを防ぐ「別角度からのダブルチェック」
同じ積算ソフトでダブルチェックをしても、思い込みで積算している場合は間違いに気づけないことがあります。本命工事の際には、過去の金入設計書と大きな誤差がないかを確認する工程をルーチンに組み込むことが有効です。
活用例④:迷ったときの判断材料にする
積算していると「AかBか迷う」場面は必ず出てきます。そんなとき、過去の金入設計書が判断材料になる場合があります。
「撤去仮設置」「撤去再設置」という項目
「撤去の歩掛か?」「設置の歩掛か?」「撤去+設置+撤去+設置なのか?」という疑問も、過去の金入設計書を確認することで発注者の意図・解釈の方向性に当たりをつけることができます。
4つの活用例まとめ
- 歩掛が不明なときに、正確な歩掛を導き出すアプローチになる
- 大きな間違いがないかチェックする(特に仮設関係)
- 思い込み防止のダブルチェックとして活用する
- 積算で迷ったときの判断材料になる
検索を最適化するデータ蓄積術
保存したPDFを活かすには、検索しやすい環境づくりが重要です。
- Google検索を活用する
「いわき E0~」などRIBCコードで検索をかける。データベースが積み上がる前でも有効な手段です - OCR処理でテキスト検索を可能にする
金入設計書をプリントアウトしたものにOCR処理をかけ、RIBCコードで瞬時にヒットする環境を整える。スキャン専用機・コピー機の拡張機能・OCRソフトを活用 - 掲載一覧を定期的にチェックする
「金入設計書掲載状況一覧」を定期確認し、自社に関連しそうな工事をピックアップ。PDFや紙で保存・OCR処理まで行うのがベスト - ファイル命名規則を徹底する
「公表番号+工事名」の形式で保存することで、直近の工事データがひと目でわかるようになります
まとめ:データの蓄積が積算の精度を変える
いわき市の金入り設計書は、使い方次第で積算精度を大きく底上げできる「実績データの宝庫」です。歩掛の特定・仮設チェック・ダブルチェック・判断材料と、活用の幅は広い。まずはGoogle検索から始め、少しずつデータを蓄積していくことが、精度の高い積算への着実な近道です。

