福島県の入札結果は宝の山?積算担当者が見るべきポイントを解説
過去案件の入札結果情報
みらいちゃん
公共営繕部門に配属されたばかりの新人職員。積算経験はほぼゼロで、素朴な疑問をどんどん誠さんにぶつける読者の代表です。
誠さん
公共営繕歴20年以上のベテランおじいちゃん。独特の口調で、後輩に積算のいろはを丁寧に教えてくれます。
まず結論
- 福島県の入札結果は誰でも閲覧できる
- 予定価格や契約金額、落札率などが確認できる
- 一番見るべきは「落札率」。競争の激しさが見えてくる
- 工種や地域ごとの傾向も見えてくる
- 積算担当者は継続してデータを蓄積すると強い武器になる
みらいちゃん
誠さん、福島県の入札結果って、公開されているんですね!知りませんでした。
誠さん
そうじゃよ。実は積算担当者にとって、基準書と同じくらい価値のある情報源なのじゃ。今日はその見方をじっくり教えよう。
① 福島県の入札結果はどこで見られる?
誠さん
福島県のホームページに「県発注工事の入札結果」というページがあってな。ここに工事・測量等・公共工事等契約結果情報が、月ごとのPDFでずらりと公開されておるのじゃ。平成18年度分からさかのぼって見られるのじゃよ。
② 入札結果から何がわかる?
みらいちゃん
具体的にはどんな項目が載っているんですか?
| 項目 | わかること |
|---|---|
| 工事件名 | どのような工事が発注されているか |
| 発注機関 | 県北建設事務所・会津若松建設事務所・営繕課など、担当した事務所 |
| 予定価格 | 工事規模の把握 |
| 契約金額 | 実際の落札金額 |
| 契約相手方 | どの会社が受注しているか |
③ 積算担当者が一番見るべきなのは落札率
みらいちゃん
私だったら、工事件名くらいしか見なそうです…。
誠さん
もったいないのう。一番面白いのは「落札率」じゃよ。
落札率 = 契約金額 ÷ 予定価格 × 100
誠さん
これを見ればな、どの程度の競争が行われているかが見えてくるのじゃ。落札率が低ければ競争が激しかった、最低制限価格ぎりぎりに近ければ、その水準で決まりやすい傾向がある、といった具合じゃよ。
④ なぜ入札結果を蓄積すると強いのか
誠さん
1件だけ見ても、正直あまり意味はないのじゃ。しかし100件集まると、景色が変わってくるのじゃよ。
蓄積しておきたい項目
- ☐ 公告日・契約日
- ☐ 工事件名
- ☐ 工種(建築・電気・機械)
- ☐ 予定価格
- ☐ 契約金額
- ☐ 落札率
- ☐ 契約相手方
- ☐ 地域(発注機関の管内区分)
みらいちゃん
これだけあれば、建築工事と電気設備工事で傾向が違うか…みたいな比較もできそうですね!
誠さん
そのとおりじゃ。建築工事・電気設備工事・機械設備工事、それぞれで落札率の出方に違いが見えてくることもあるのじゃよ。
⑤ 実は10年以上分のデータが公開されている
誠さん
わしが驚いたのはそこなのじゃよ。福島県では直近だけではなく、平成18年度分から過去の入札結果が長期間公開されておるのじゃ。
積算担当者にとっての価値
- 年度ごとの落札率変化を調べられる
- 工種ごとの傾向を比較できる
- 地域ごとの差を確認できる
- 実際の受注企業の動向を把握できる
みらいちゃん
じゃあ、昔の案件まで調べられるんですか?
誠さん
そうじゃ。だから、分析材料として非常に価値があるのじゃよ。1年分だけでは見えなかった傾向も、何年分もさかのぼって見ることで見えてくるのじゃ。
⑥ 積算担当者ならこんな分析もできる
分析アイデア例
- 建築工事の平均落札率
- 電気設備工事の平均落札率
- 機械設備工事の平均落札率
- 年度ごとの変化
- 地域ごとの違い
- 受注企業の傾向
誠さん
多くの人はPDFを見て終わりなのじゃ。しかし積算担当者は、そこから情報を集めて分析するのじゃよ。それこそが、この公開データの本当の価値なのじゃ。
⑦ 最低制限価格の研究にも活用できる
関連トピック
最低制限価格が公表されていない自治体でも、落札率を継続して記録することで、その自治体のおおよその傾向をつかめる場合があります。福島県本庁の考え方や算定式については、「福島県の最低制限価格とは?」の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
誠さん
つまり、入札結果は過去の記録ではなく、未来の入札を考えるための教材なのじゃよ。
- 福島県の入札結果は誰でも閲覧可能
- 予定価格や契約金額、落札率を確認できる
- 落札率の分析で、競争の激しさや傾向が見えてくる
- 積算担当者はデータを蓄積すると武器になる
- SEKISAN-PROでも今後、分析記事を掲載予定
福島県公共営繕積算 SEKISAN-PRO

