【福島県】福島県の積算ソフト更新で悩んだら|更新前に考えたい5つのポイント

積算担当者も、会社の体制もほとんど変えていない。それでも、積算ソフトを見直した後に年間落札額が5,000万円以上増えた会社があります。

もちろん、落札額の増加をすべて積算ソフトだけの効果とは言えません。

しかし、積算担当者も会社の体制もほとんど変わっていない中で、積算環境を見直したことが大きな転機になったのも事実です。

更新の案内を見ながら「今回も同じでいいか」と考えている方に、一度立ち止まってほしい事例です。

今のソフトに、致命的な不満があるわけではない。操作にも慣れているし、積算も一応できている。

それでも、開札結果を見るたびに「もう少し何とかならなかったか」と感じたり、設計書の入力だけで半日が過ぎたりすると、このままでいいのか気になることもあると思います。

とはいえ、別のソフトを一から調べるのは面倒です。デモを見て、見積もりを取り、操作を覚え直す。日々の仕事を抱えながら、そこまで手が回らないのも自然なことです。

だから、いきなり複数の積算ソフトを比較する必要はありません。まずは最近積算した案件を一つ選び、今の仕事で困っていることを整理してみることをおすすめします。

  • 金額が合わず、判断に迷ったのはどの部分か
  • どの作業に時間がかかったのか
  • 操作やサポートのどこに不便を感じたのか

改善したいことが見えてくると、今のソフトを継続するのか、他の選択肢を検討するのかも判断しやすくなります。

この記事では、福島県で公共営繕の建築・電気設備・機械設備工事に取り組む会社に向けて、積算ソフトの更新前に確認したい5つのポイントを紹介します。

1.積算精度|金額が合わない理由を説明できるか

「今回も少し高かった」「前回は安く出すぎた」

結果だけ確認して、原因が分からないまま次の案件に進んでいないでしょうか。

積算精度を見直すときは、まず直接工事費の内訳を確認します。金入設計書を入手できる場合は、同じ条件にそろえ、どの項目で差が出ているかを比べてみるとよいと思います。

  • 名称が似ていても、規格や施工条件の違う項目を選んでいないか
  • 歩掛りや市場単価の適用条件に違いはないか
  • 数量や計算条件に違いはないか

予定価格の総額だけでは、どこがずれているかまでは分かりません。直接工事費と共通費を分け、できれば明細まで確認することが大切です。

差の原因が設定や項目の選び方であれば、今のソフトの使い方を変えることで改善できる可能性があります。

一方で、毎回同じ部分を手直ししていたり、計算の根拠を確認しづらかったりする場合は、更新前に相談しておきたいところです。

「合わない」で終わらず、「どこが、なぜ違うか」を確かめられるか。ここを最初の確認点にしてみてください。

2.共通費計算|直接工事費が近いのに総額がずれていないか

直接工事費はおおむね合っているのに、最後まで計算すると金額が離れてしまう。そのような場合は、共通費の計算精度に問題がある可能性もあります。

公共営繕工事では、共通仮設費・現場管理費・一般管理費等も確認が必要です。国土交通省では、これらの算定方法を示す基準や算定例を公表しています。

参考:国土交通省|公共建築工事の工事費積算における共通費の算定方法及び算定例

見直す際は、率だけを書き換えるのではなく、対象案件の適用基準と設定内容を照らし合わせます。工事種別、工期、率の対象額、補正条件などが確認の入口になります。

また、福島県は建築関係工事積算基準を公表しており、令和8年10月1日改定版と、それ以前の基準を区別して掲載しています。単に新しい基準を選ぶだけでなく、その案件に適用される版を確認することが必要です。

参考:福島県|建築関係工事積算基準等について

毎回、共通費だけをExcelで計算し直しているなら、その作業も含めて見直してみるとよいと思います。必要な確認作業なのか、設定を整理すれば減らせる作業なのかを、一度確かめてみましょう。

3.作業効率|設計書の入力と確認に何時間かかっているか

大きな金抜設計書を見ながら、名称・摘要・数量・単位を一つずつ手入力する。数十ページに及ぶ設計書であれば、少なく見ても2〜3時間はかかります。

一方、設計書をそのまま取り込める場合は、入力が数分で済むこともあります。

大きな設計書なら、手入力に少なく見ても2〜3時間。取り込める場合は数分。同じ設計書でも、入力方法によって作業時間にこれだけの差が生まれることがあります。

※入力時間の目安です。設計書の内容やページ数、操作環境によって異なります。取り込み後の内容確認は別途必要です。

慣れていると、手入力にかかる時間を「いつもの作業」として受け入れてしまいがちです。しかし、取り込みで短縮できるなら、その時間を単価や共通費の確認、積算内容の検討に使えます。

更新前には、普段使っている金抜設計書を基準に、次の点を確認してみてください。

  • RIBC書式のPDFなど、自社が受け取る設計書を取り込めるか
  • 名称・摘要・数量・単位が正しく引き継がれるか
  • 入力から最終確認までの時間を減らせるか

デモでは、普段の設計書を使い、「いつも手入力で2〜3時間かかっている作業が、取り込みなら何分で済むか」を確かめてみることをおすすめします。

仮に、手入力に2〜3時間かかる案件が月に5件あれば、入力だけで月10〜15時間です。毎月繰り返している作業だからこそ、更新時に見直す価値があります。

4.サポート体制|困った案件を具体的に相談できるか

操作方法は分かっている。それでも、金額が合わない理由が分からない。

積算では、こうした場面もあると思います。

「どのボタンを押すか」が分かることに加えて、適用基準や条件設定をどう確認すればよいか相談できると、次の作業に進みやすくなります。

更新前には、サポート窓口で相談できる範囲を確認してみましょう。

  • 福島県など、普段参加する発注者の案件について相談できるか
  • 設定や計算根拠を確認する手順を案内してもらえるか
  • 電話や画面共有など、どの方法で対応してもらえるか
  • 基準改定時の案内や操作説明は、どこまで含まれるか

サポートの範囲や費用は、契約内容によって異なります。「問い合わせ先がある」という確認から一歩進めて、実際に困ったことを一つ相談してみると、利用のイメージがつかみやすいと思います。

5.更新費用と受注方針|これからの仕事に合った選択か

導入した当時と、今とでは、会社が取り組みたい仕事も変わっているかもしれません。

公共工事の入札参加件数を増やしたい。営繕の電気設備工事にも力を入れたい。担当者を増やさず、積算できる案件を増やしたい。

その方針に対して、今のソフトと運用方法で対応できるかを考えてみましょう。

費用を比べる際も、更新料金だけでは判断しにくい部分があります。

比較する項目確認したいこと
更新・保守費用単価更新やサポートがどこまで含まれるか
追加費用設計書取り込みや必要な工種が別料金か
移行の負担データ移行や操作習得にどれくらい時間がかかるか
日々の作業時間手入力・修正・再確認をどれだけ減らせるか

慣れた操作を続けられることにも価値があります。逆に、毎回発生する手直しや調べ物にも、見えにくい費用がかかっています。

これから数年間、どの仕事に、どれだけ使うのか。その見通しと費用を並べて考えると、自社に合った判断がしやすくなります。

なお、落札額が増えることと利益が増えることは同じではありません。受注を増やす方針と併せて、採算を確認できる積算になっているかも大切にしたいところです。

積算ソフトの比較前に、今困っていることを整理しましょう

ここまで読んでも、「結局、全部調べ直すのは大変だ」と感じるかもしれません。

まずは最近積算した案件を思い浮かべ、金額が合わず迷った部分、時間がかかった作業、不便を感じた操作をメモしてみてください。

  1. 金額差・作業時間・使い勝手について、困っていることを整理する
  2. 今のソフトの設定や使い方で改善できるか、サポートに確認する
  3. 解決が難しい点について、他のソフトではどう扱えるかを確認する

この順番なら、比較する目的がはっきりします。「便利そうな機能が多い」ではなく、「自社が困っている作業を改善できるか」で判断できます。

確認した結果、今のソフトを継続することになっても、それは意味のある見直しです。使えていなかった機能を知り、次の案件から作業が楽になることもあると思います。

更新の案内が届いたら、まず一つ、いつも気になっていたことを確かめてみましょう。その確認が、次の更新を納得して判断する材料になります。

困っていることが整理できれば、比較する際の判断基準も見えてきます。

積算ソフトごとの特徴を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

▶ 公共営繕工事の積算ソフトを比較|福島県でよく使われているソフトとは?

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  • 今のソフトを更新してよいのか分からない
  • 金額が合わない理由を整理したい
  • 設計書の入力をもう少し効率化したい

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