郡山市の電気設備積算で予定価格と合わないときの確認方法
郡山市の公共工事で電気設備の積算を行い、開札後に公表された予定価格と自社の積算結果を並べたとき、金額が合わないという場面があります。どこかがずれていることは分かるものの、どこを見れば原因にたどり着けるのかが分からない。そのまま補正の選択や条件設定をあちこち変えてしまい、かえって差が広がってしまうこともあります。
- 郡山市の案件で、予定価格と自社の積算結果が合わない
- どこから確認すればよいのか分からず、設定を手当たり次第に変えてしまう
- 何時間確認しても差額の原因にたどり着けない
- 積算ソフトの問題なのか、自分の設定ミスなのか判断できない
このようなお悩みはありませんか。
結論からお伝えすると、積算が合わない原因は「直接工事費」か「共通費」のどちらかに必ず入ります。工事価格の合計だけを見るのをやめて、この2つを分けて比較することが、最短で原因にたどり着く手順です。
原因を切り分ける順番が決まっていれば、確認する範囲は一気に狭まります。逆に順番を決めずに確認を始めると、同じ箇所を何度も見返すことになり、時間だけが過ぎていきます。
この記事で解説すること
- 積算結果が合わないときに、どの順番で確認すればよいか
- 直接工事費と共通費のどちらに原因があるかを切り分ける方法
- 単価が合わないときに疑うべき3つの原因と、その確認の順序
- 直接工事費が合っているのに工事価格がずれる場合の確認項目
目次
01金入設計書を入手する
最初に行うことは、郡山市役所で金入設計書を入手することです。
金入設計書がない状態では、そもそも差額がどこにあるのかを確認できません。自社の積算結果だけを何度も見返しても、どの費目がずれているのかは判断できないためです。積算結果が合わないときは、必ず金入設計書と自社の積算結果を並べて比較することが出発点になります。
確認の順番を決めるうえでも、金入設計書は欠かせません。この後の手順はすべて「金入設計書と自社の積算結果を突き合わせる」ことを前提としています。
金入設計書の請求方法や窓口、交付までの日数は発注機関ごとに運用が異なります。郡山市の案件については、郡山市の担当窓口でご確認ください。
郡山市の金入設計書については、こちらの記事でも解説しています。
02直接工事費か共通費かを切り分ける
次に確認するのは、直接工事費が合わないのか、共通費が合わないのか、という点です。
工事価格の合計だけを比較していると、差額が生じていることは分かっても、原因の範囲を絞ることができません。まず直接工事費の合計と共通費の合計を、それぞれ金入設計書と突き合わせます。この切り分けだけで、確認すべき範囲は大幅に狭まります。
| 比較結果 | 確認する方向 |
|---|---|
| 直接工事費がずれている | 単価・歩掛・数量の問題として確認する |
| 直接工事費は一致、工事価格がずれている | 共通費の設定条件として確認する |
| 両方ずれている | 先に直接工事費から確認する |
両方ずれている場合に直接工事費を先に見るのには理由があります。共通費は直接工事費や純工事費を基礎として率で積み上がる構造になっているため、直接工事費がずれていれば共通費も連動してずれます。土台を合わせないまま共通費だけを検証しても、正しい判断ができません。
03直接工事費のどの項目がずれているかを特定する
直接工事費に差額がある場合は、どの項目で違いが発生しているのかを特定します。電気設備工事で特に確認したいのは次の2つです。
差額が出やすい2つの単価
- 複合単価:材料費と労務費を組み合わせて算出するため、歩掛や条件の選択が異なると差が出ます
- 市場単価:適用する地区や適用時期が異なると、そのまま差額になります
積算ソフトの内訳を表示し、金入設計書の内訳と上から順に突き合わせていきます。このとき、すべての項目を同じ力で確認する必要はありません。差額の大きい項目から順に見ていけば、工事価格全体の差の大部分は少数の項目で説明できることがほとんどです。
この段階の目的は、原因を解明することではなく「どの単価が違うのか」を見つけることです。場所が特定できれば、次の確認は具体的になります。
04単価が合わないときに疑う3つの原因
差額の出ている単価が特定できたら、原因を次の順番で疑います。順番が重要です。
1.選択条件の違い
最も多いのが、積算条件の選択が金入設計書と異なっているケースです。
- 週休2日補正
- 執務並行補正
- 仮設条件
- 工事区分
これらは金入設計書や特記仕様書に条件が示されていることが多いため、自社の設定と1つずつ照合します。
2.入力ミス・ヒューマンエラー
条件の選択そのものは正しくても、入力の段階で差が生まれていることがあります。
- 条件選択のミス
- 歩掛の選択ミス
- 数量の入力ミス
単純な入力ミスは、確認する側も「まさかそこではない」と思い込んで飛ばしてしまいがちです。差額の金額が中途半端な値になっている場合は、数量の入力を優先して確認すると見つかることがあります。
3.積算ソフト側の問題
条件設定も入力内容も正しいにもかかわらず差額が残る場合は、積算ソフト側に原因がある可能性があります。
- 単価データ
- 歩掛データ
- プログラムの処理
順番を守ることが大切です
- 条件の選択を確認する
- 入力内容を確認する
- それでも残る差額をソフト側の問題として扱う
最初からソフトの問題と判断してしまうと、自社側の設定ミスが見過ごされたまま次の案件でも同じ差額が発生します。まずは設定ミスなのか、ソフトの問題なのかを切り分けることが先です。
05直接工事費が合っているのに工事価格が合わない場合
直接工事費が一致しているにもかかわらず、工事価格の合計が大きくずれている場合は、共通費の設定を確認します。特に確認したい項目は次のとおりです。
共通費で確認する6項目
- 前払金支出割合
- 処分費の設定
- スクラップ控除
- 共通仮設費
- 現場管理費
- 一般管理費等
共通費は率で積み上がるため、1つの設定違いが工事価格全体に波及します。直接工事費では数万円の差でも、共通費の条件がひとつ違うだけで最終的な工事価格には大きな差が生じることがあります。
なお、スクラップ(有価物)を積算ソフトで処理する際は、率対象外ではなく「スクラップ」の区分を選択します。直接工事費から控除されマイナス計上になるため、率対象外として処理すると共通費の計算基礎が変わり、差額の原因になります。
06どうしても原因が分からないとき
ここまでの手順を踏んでも原因にたどり着けないことは珍しくありません。確認に何時間もかかったうえで、結局分からないまま次の案件に進んでしまうこともあります。
自社の積算を自分で検証していると、同じ思い込みのまま同じ箇所を見返してしまいます。第三者に見てもらうことで、短時間で原因が分かる場合があります。
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07まとめ
郡山市の電気設備積算で金額が合わないとき、原因は「設定ミス」「選択条件の違い」「共通費の設定」のいずれかであることがほとんどです。やみくもに設定を変更するのではなく、次の順番で範囲を狭めていきます。
確認の順番
- 金入設計書を入手し、自社の積算結果と並べる
- 直接工事費と共通費のどちらがずれているかを切り分ける
- 直接工事費なら、差額の大きい項目から単価を特定する
- 単価は「条件の選択」「入力内容」「ソフト側」の順に疑う
- 直接工事費が合っていれば、共通費の設定条件を確認する
一度この順番で原因にたどり着く経験をすると、次の案件では確認にかかる時間が大きく短縮されます。差額の原因を一つずつ確認していきましょう。
本記事は一次資料に基づく解説ではなく、一般的な積算実務の進め方や実務上の認識をもとに整理したものです。
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