【仙台市】補正市場単価と補正市場単価加工の違いとは?積算ソフトで差が出る理由

仙台市や宮城県の公共建築工事で、建築・電気設備・機械設備の積算をしていると、単価の種類をめぐって迷う場面があります。このようなお悩みはありませんか。

積算ソフトで出てきた単価が、同じ名称なのにソフトによって違う。
補正市場単価と補正市場単価加工の違いがはっきり分からないまま入力している。
用語ごとに調べているうちに、どれがどの計算だったか分からなくなる。

単価の種類は、名前が似ているうえに補正が何段階も重なるため、整理しないまま使うと予定価格との差につながります。

この記事を読むと分かること

  • 建築・電気設備・機械設備で共通して出てくる単価用語の位置づけ
  • 市場単価・補正市場単価・補正市場単価加工の違いと算定の考え方
  • 積算ソフトで差が出やすいのはどれか、どう確かめるか

結論:単価は3段階で考える

この記事の結論

第1段階:市場単価(物価資料に掲載されている材工共の単価)

第2段階:補正市場単価(補市)=類似の市場単価に仕様の違いを補正したもの

第3段階:補正市場単価加工(市加)=さらに加工を加えたもの

積算ソフト間で差が出やすいのは、第2段階と第3段階です。

実際に積算結果が合わない場合も、市場単価そのものより補市や市加の計算過程が原因となることがあります。

積算ソフト選びそのものについては、【仙台市】公共積算ソフトを比較|宮城県内で見かけるソフトと選び方で解説しています。

この枠組みは建築工事・電気設備工事・機械設備工事で共通しています。工事種別ごとに参照する表は異なりますが、「市場単価を起点に補正を重ねる」という構造そのものは同じです。

なお、金抜設計書にこれらの単価の種類がそのまま記載されているとは限りません。設計書から読み取れるのは、使用している積算基準や適用時期といった情報にとどまる場合があります。単価の種類は、名称や規格から判断していくことになります。

市場単価とは

元請と下請の間の取引実態調査にもとづいて設定された、材料費と労務費を含んだ材工共の単価です。物価資料に掲載されているため、名称と規格が設計書と一致していれば、比較的そのまま読み取ることができます。

仙台市・宮城県の工事では仙台地区の市場単価を使うことになりますが、地区ごとに単価が異なるため、他地区の設計書と単純に金額を比較することはできません。

市場単価の読み取りや照合の具体的な方法については、仙台市の市場単価に迷ったら、いわき市の金入設計書を見てみようで解説しています。

補正市場単価(補市)とは

物価資料に掲載されていない仕様の単価を、掲載されている類似の市場単価から求めるものです。

算定の考え方

補正市場単価 = 類似の市場単価 × 補正係数

補正係数 = 求めたい仕様の基準仕様単価 ÷ 類似仕様の基準仕様単価

出典:公共建築工事積算基準等資料 第4編 第1章 5

目的は「掲載のない仕様の単価を作ること」です。施工条件の補正はこの段階には含まれません。

補正市場単価加工(市加)とは

補正市場単価にさらに加工を加えたものです。

市加については、国土交通省の公開資料(営繕積算方式活用マニュアル、公共建築工事積算基準等資料)を確認した範囲では、補市のような明確な算定式の記載を確認できていません。そのため、算定過程は積算ソフトの内部処理に依存する部分が大きく、ソフトによって結果が分かれやすい項目です。

混同しやすい用語:単位施工単価・改修補正率

単位施工単価

市場単価とは別系統の単価で、歩掛をもとに積み上げて求めるものです。令和8年の公共建築工事標準単価積算基準の改定では、電気設備工事の絶縁ケーブル(EM-EEF)に単位施工単価が新設されました。単価表を開いたら、まず市場単価系か単位施工単価系かを確認すると迷いにくくなります。

改修補正率

単価そのものを作る計算ではなく、執務並行改修や全館無人改修といった施工条件に応じて、できあがった単価を割り増すための補正率です。補市・市加と名前が似ていますが、役割が異なります。

用語何を補正するか
補正市場単価(補市)仕様の違い。単価を作る作業
補正市場単価加工(市加)補市にさらに加工を加えたもの
改修補正率施工条件の違い。単価を割り増す作業

ずれやすいのは補市と市加

市場単価は物価資料と照合できますが、補市と市加は計算過程が複雑で、積算ソフトが2種類あると同じ名称でも金額が分かれることがあります。

差が出たときの確認手順

1 設計書の名称・規格と、使用している積算基準を正確に読み取る

2 公開されている金入設計書から同じ名称の単価を探す

3 単価の根拠を積算ソフト上で分解して確認する

現在使っている積算ソフトの精度そのものに不安がある場合は、【仙台市】積算ソフトを見直したい会社が確認したい4つのポイントで確認の観点を整理しています。

まとめ

この記事のまとめ

単価は市場単価を起点に、補市、市加と補正が重なる構造になっている

補正市場単価は「仕様の違い」を補正して単価を作るもの

改修補正率は「施工条件」を補正するもので、役割が異なる

市加は公開資料で算定式を確認できず、ソフトによって差が出やすい

差が出たら、金入設計書と単価の根拠で確かめる

補市や市加は、積算ソフトによって差が出やすい項目です。積算ソフトを比較するときは、単価検索や積算根拠の確認方法まで含めて検討することが重要です。

私がメビウス8を比較候補に入れる理由は、【仙台市】営繕積算ソフトならメビウス8を検討したい理由でまとめています。

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